- インタビュー
2025年02月10日
AI活用で製造プロセスの最適化を目指す - アイクリスタル

- アイクリスタル株式会社
髙石 将輝 - 代表取締役
2025年2月5日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ5社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
2社目はアイクリスタルです。AIを活用したプロセスインフォマティクスで半導体製造プロセスを始めとした、製造業の製造プロセス最適化を手掛ける事業を展開するスタートアップです。今回は、アイクリスタルの代表取締役 髙石 将輝氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- 製造プロセスの最適化を行うプロセスインフォマティクス(PI)に関するワンストップサービスを展開しています。製造コンサルティング、受託解析、顧問、教育など、お客様の各フェーズに応じたサービスを提供します。
代表取締役の髙石氏に伺いました
何をしている会社ですか?
髙石:アイクリスタル株式会社は、プロセスインフォマティクス(PI)を活用し、製造における開発・量産プロセスを最適化する、名古屋大学発のスタートアップです。
製造業の製品開発や製造プロセスでは、実験やシミュレーションによる試行錯誤に多大な時間とコストがかかります。これに対し、当社では熟練者の経験とインフォマティクスを組み合わせた独自のプロセスインフォマティクス手法を用いることで、試行錯誤の時間を圧倒的に短縮し、製品の性能の向上や製造コスト削減を実現しています。
データ駆動型の製造業を実現するべく、アイクリスタルではPIに関するワンストップサービスを展開しています。製造コンサルティング、受託解析、顧問、教育など、お客様の各フェーズに応じたサービスを提供しているスタートアップです。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
髙石:名古屋大学で次世代半導体材料のSiCの研究の中で、国際的な競争に晒される半導体の材料開発において開発時間を短縮する開発手法としてプロセスインフォマティクスを研究してきました。研究室で蓄積されたインフォマティクス技術は、半導体製造に限らずさまざまな製造プロセスの最適化に寄与できると確信しました。これを契機に「すべてのモノづくりにインフォマティクスでプロセス革命を」というミッションを掲げ、プロセスインフォマティクスを事業化することを決意し、2019年11月にアイクリスタル株式会社を設立しました。
これからの目標はありますか?
髙石:今後は、装置ごとの個別最適化を起点に、複数のプロセスを一気通貫で最適化する仕組み(メタファクトリー)を構築し、対象を前後工程やライン、複数ライン、さらには他工場や他拠点へと広げた全体最適化を実現し、事業を拡大したいと考えています。
プロセスインフォマティクスを通じて、人手不足や高齢化といった構造的課題や、激しい技術革新に直面する製造業の製造プロセスの最適化を支援し、製品の性能向上、製造コストの削減、省エネルギーに貢献するとともに、データ駆動型の製造業の実現を目指します。
最後に一言お願いします
髙石:アイクリスタルのプロセスインフォマティクス技術は、単一プロセスの個別最適化だけでなくラインの全体最適化までも可能な技術です。製造プロセスにおける製品の性能向上や、製造コストの削減、省エネルギー、技能伝承などのご支援を致します。
多様化する製造課題の解決に向けて、更なるソリューションの開発も行っております。
データ駆動型の製造業を実現すべく、共に製造業の未来を切り拓いていきましょう。
めぇ〜ちゃん
- モノづくりのプロセスを最適化し、持続可能で豊かな世界の創造を目指すアイクリスタルに注目です!それでは次回もお楽しみに!