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2023年07月20日

衛星間光通信を軸とした宇宙における次世代通信ネットワーク - ワープスペース

株式会社ワープスペース
東 宏充
代表取締役

2023年6月16日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。

3社目はワープスペースです。低軌道人工衛星向け衛星間光通信ネットワークサービス「WarpHub InterSat」の実現を目指す筑波大学発の宇宙スタートアップです。今回は、ワープスペース代表取締役の東 宏充氏に話を聞きました。


めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
低軌道衛星向け光通信中継サービスを構築しています!

代表取締役の東氏に伺いました

何をしている会社ですか?

東:日本がリードしてきた光空間通信の技術を活用し、衛星間光通信を軸とした宇宙における次世代通信ネットワーク「WarpHub InterSat」のサービス構築を行っています。今、爆発的に増えている人工衛星に対して通信環境などのインフラ整備が不十分であり、さまざまな課題解決の妨げとなっています。ワープスペースは、光通信の特性を活かした宇宙空間通信ネットワークを構築することで、抜本的な通信インフラの解決を目指しています。

このビジネスは地上のセルラービジネス同様の通信キャリアを目指しており、我々が打ち上げる衛星はあたかもセルラービジネスにおける中継基地局の位置付けであり、多くの人工衛星はこの我々の中継衛星を通じて即座に大量のデータを獲得できるようになります。我々はこれによる通信料を収益とするサービスモデルです。


「WarpHub InterSat」イメージ

なぜ会社を立ち上げたのですか?

東:我々のビジョンは、宇宙空間でのデータアクセスをシームレスにし、人類の安全・安心な社会の構築に貢献すること。宇宙での活動は、今まで多くの人類の課題解決に貢献してきました。宇宙から観測される地球のデータはこれまでも防災や減災、食料の安定供給などに役立てられてきました。また、深宇宙探査では人類の永続的な発展のための技術開発や資源探査を目的として進められています。

このような宇宙での活動を、私たちは宇宙空間における次世代の通信システムを構築することにより、大幅にアップデートすることを目指しています。そして技術が発展し、地上でインターネットが普及したことがまさに、宇宙空間で確実に起きようとしているこの瞬間こそ、世界をリードするインフラビジネスという壮大なチャンスに乗り出すべきであると考えます。

これからの目標はありますか?

東:まずは初号機を打ち上げ、3機一体のコンステレーションを完成させることです。そのためには資金の問題、放射線耐性の問題などなど、克服しなければならない課題が積み上がっていますが、一歩ずつ解決をすべく戦略を作り込んでいます。我々のサービスは、今まで不可能であった宇宙からのリアルタイムモニタリングを可能にする技術であり、システムそのものです。

地球的気候変動による災害などをはじめ、文化、人類、社会を守るためのセキュリティを維持するためには、何が起こっているのかを瞬時に把握し、然るべき対応を打つことが出来るシステムが必要不可欠です。このインフラシステムを活用し、尊い価値を確かに守ることで、安心してさらに新たな発展へ向けた資金や人的リソースを投下し、より豊かな未来の想像を実現できると考えます。

最後に一言お願いします

東:宇宙は最後のフロンティアであると言われています。この世界を構築する最もベースとなる通信インフラは、世界のビジネスを有利に進めるキーであることが間違いありません。もはや技術的には現実の世界となりました。リスクあるビジネスですが、我々と一緒に宇宙のパイオニアとなるべく事業推進をして頂けるリスクテイカーを期待しています。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
ワープスペース社は、海外大手の宇宙業界紙に「2023年 注目の10社」としても選ばれているスタートアップです!

それでは次回もお楽しみに!

株式会社ワープスペース
https://warpspace.jp
低軌道人工衛星向け衛星間光通信ネットワークサービス「WarpHub InterSat」の実現を目指す筑波大学発宇宙ベンチャー

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