- インタビュー
2023年02月27日
ビッグデータで女性の「なりたい自分」を支援 - Flora
- Flora株式会社
クレシェンコ アンナ - CEO
2023年2月17日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
2社目はFloraです。月経妊活アプリや女性向けプロダクト開発、企業の女性活躍×健康経営サポートサービスを展開するスタートアップです。今回は、Flora株式会社 CEOのクレシェンコ アンナ氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- ビッグデータ・AI/MLで、女性のなりたい自分を実現するためのサービスを展開しています。
CEOのクレシェンコ氏に伺いました
何をしている会社ですか?
クレシェンコ:月経から更年期まで最適化されたAIアプリ「flora」を開発・提供しています。toC版はリリース4ヶ月で5万ダウンロードを達成しました。toB版ではデータを活用した経営・調査・実験のサポートを展開し、50社以上との実績があります。アプリを通して女性の健康ビッグデータを構築し、ステージを横断した症状・疾患予測システムを創ります。
データエコシステム
なぜ会社を立ち上げたのですか?
クレシェンコ:起業のきっかけは2つあります。一つ目は留学の経験です。大学2年生の時に、アメリカのシリコンバレーにインターン留学したことが大きな転機でした。特にシリコンバレーにあるGoogleキャンパスで出会った方は聡明で、革新的な考えを持つ方ばかりでした。彼らはゼロからイチを創っていて、社会にないものを構想して実現させていく姿や、それをビジネスとして持続させながら社会に価値を提供し続ける社会的企業の姿を見て、強い憧れを持つようになりました。
二つ目は従姉妹の流産です。留学から帰ってきて2,3ヶ月経った後に、私の大好きな従姉妹が産前鬱がきっかけで妊娠合併症を発症して体を壊し、子どもを流産してしまったことがありました。それまで重要視していなかったメンタルの問題がカラダの状態にも影響して、命を落としてしまう現象を目の当たりにして、本当に大きなショックを受けました。
そこで、自分でも彼女のために何か出来ないかと思い、ヘルスケアの課題について調べることにしました。すると、女性の健康課題がまだまだ解決されてないことが分かり、私の従姉妹や社会のためにできることはこれではないかと常に考えるようになりました。
更に調べていくうちに、世界的にもフェムテック・フェムケア市場は経済的ポテンシャルが大きいことも分かり、留学先で憧れていた方たちが実現していた社会的企業と私の社会的貢献への意欲が結びついて、起業に踏み切りました。
これからの目標はありますか?
クレシェンコ:会社全体のビジョンとして「女性のライフステージに寄り添ったエコシステムの構築」を掲げています。女性の健康課題に対して根本から解決していくことを目指しています。そのためには思春期から更年期まで女性のライフステージに合ったサービスをそれぞれに展開して、リンクさせながら継続的なサポートをするエコシステムを構築しないといけません。
ユーザーに対して今のライフステージの健康状態を教えるだけでなく、ライフステージを横断したデータに基づくコンテンツを提供したいです。例えば、これはあくまで仮説ですが「学生時代に子宮内膜症になった方は不妊になりやすい」などステージを横断した相関関係が絶対にあるので、そういった点をデータドリブンにサポートするエコシステムを完成させたいです。
最後に一言お願いします
クレシェンコ:toCで培ったユーザーベース・データを活用し、女性活躍/D&Iの観点で、貴社の女性職員をサポートします!また、ユーザーの行動追跡を行うことで高度な市場調査・実験を行い、FemTech事業開発にお役立ちすることも出来ます。女性活躍/D&I/FemTech事業に興味のある方、ぜひお声がけ下さい!
- めぇ〜ちゃん
-
データに基づいて事業展開されている点が強みのスタートアップです。女性をターゲットにしたサービスや健康経営についてはぜひFlora様にご相談ください!
それでは次回もお楽しみに!
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