企業向け自然言語理解AIソリューションの提供 - Allganize Japan

Allganize Japan株式会社 佐藤康雄: 代表取締役

2023年3月16日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。

1社目はAllganize japanです。企業向け自然言語理解AIソリューションを提供するスタートアップです。今回は、Allganize Japan代表取締役の佐藤康雄氏に話を聞きました。

めぇ〜ちゃん: Allganizeは、高レベルの自然言語理解とディープラーニング技術をベースに、日米韓を中心にグローバルで企業向けAIソリューションの提供を行なっている会社です。

代表取締役の佐藤氏に伺いました

何をしている会社ですか？

佐藤：業務の効率化、最適化の観点で、多様なAIソリューション展開を実施しています。代表的なサービスとして以下を展開しています。いずれも日米韓を中心にグローバルで採用をいただいているサービスとなります。

（1）AIチャットボット「Alli（アリィ）」
「高い応答精度」「導入・運用が簡単」「高いコストパフォーマンス」を実現したAIチャットボットです。FAQ化されていないドキュメントから回答を自動抽出できるAlliの独自機能（機械読解AI）や、GPT-3.5 APIとの連携による特定の情報をベースとした回答自動生成型検索サービスなども備えています。
（2）請求書情報抽出「Alli for Invoice」
PDFなどのあらゆる請求書データから、任意の情報を自動抽出するサービスです。AIがテキストの位置と内容を理解し、非定型の請求書から必要な情報を抽出します。
（3）固有表現抽出AI
テキストデータの意味・意図をAIが理解し、お客様が望む固有表現を抽出するサービスです。これまで活用ができていなかったデータを本AIによって構造化することで、データベースの構築やマーケティング活動などに役立てることが可能で、データ解析にかかるコストを大幅に削減します。
（4）テキスト分類AI
膨大なテキストデータから、AIがテキストに含まれる意味・意図を解釈し、分類を行うことが可能です。例えば、コールセンターへの問い合わせ内容をAIにより自動分類することで、改善施策の実施などにご活用いただけます。

AIチャットボット「Alli」

なぜ会社を立ち上げたのですか？

佐藤：創業メンバーの米国代表と私は以前にも別のスタートアップを経営し、アプリケーション向けのグロースハックツールの事業に取り組んでいました（こちらもKOIFさんにご支援をいただいた事業です。当時から現在までありがとうございます！）。LTV計測や退会予測など、ユーザーの動向を分析しながらマーケティングを支援するといった事業で、初歩的なAIも使用していました。これが10年ほど前です。

ここから時代が変わり、スマートフォンが普及し、マシンスペックが向上し、AI構築に必要な環境が揃ってきました。AIを事業の中核とする道が開けたことで、次なるステップとして自然言語理解をメインの商材にしようと、2017年に米国シリコンバレーで創業したのがAllganizeです。

これからの目標はありますか？

佐藤：私たちは、AIによって世の中の全てのビジネスワークフローを自動化・最適化するというビジョンを掲げています。機械が行うべき作業は機械が行い、ヒトがヒトにしかできない仕事に集中できる未来がゴールです。

例えば、何か新たな仕事やプロジェクトをスタートする際に、「この仕事をするために人を雇う」ではなく、「どのAIを使ったらいいか」と考える。そのような世界を実現したいと考えています。そして、ヒトはもっと生産性が高く、未来を創造するような仕事にシフトしてもらいたい。その未来の実現のために、Allganizeは一層の成長を実現したいと考えています。