- インタビュー
2022年05月31日
SMB向けAIデザイン - SMALL DESIGN
- SMALL DESIGN(水母智能)
苗 奘 - Founder / CEO
2022年4月15日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、日本と中国のスタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
2社目はSMALL DESIGN(水母智能)です。SMB(中堅・中小企業)向けAIデザインサービスを提供する中国のスタートアップです。今回は、SMALL DESIGN Founder/CEOの苗 奘氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- SMALL DESIGNでは、10秒で100通りのデザインを生成するスマートロゴデザインや、3Dでビジュアルを確認できるスマートパッケージデザインのサービスを提供しています!
CEOの苗氏に伺いました
何をしている会社ですか?
苗:水母智能は革新的なAIデザインを強みとするテクノロジー企業です。AIによる製品のイメージデザイン、パッケージデザイン、マーチャンダイジングデザインなどを核に、企業向けの全工程にわたるデザインソリューションを提供します。 現在、中国国内のデザイン業界において、ユーザーの利用規模、金額規模ともに最大のデザイン企業となっています。
「スマートロゴデザイン」イメージ
「スマートパッケージデザイン」イメージ
なぜ会社を立ち上げたのですか?
苗:中国市場では、製品SKUの劇的な増加、ライフサイクルの大幅な短縮、製品パッケージの変更頻度の増加など、デザインのニーズが急激に高まっています。 ユーザそれぞれにパーソナライズするマーケティングと相まってSKUを増加させる需要は高まり、消費者一人一人にあったデザインソリューションが必要となっています。
またデザイン業界のデジタル化は遅れています。人の手によるデザインでは消費財の爆発的な需要に対応できないため、AIによって大規模かつパーソナライズされたデザイン供給を行う必要がありました。
これからの目標はありますか?
苗:デザイン理論とAIの深いレベルでの統合、またバリューチェーン全体でのインテリジェントなデザインアルゴリズムの開発により、誰もがデザインの美しさを楽しむことができるようにしていきたいです。
最後に一言お願いします
苗:水母智能は以下を実現します。
- ニーズが急増するデザインの民主化
- デザイン手法のインテリジェント化
- 業界のデジタル化
消費の高度化、共同富裕、農村・地方の活性化という政策の下で、多数の新しい消費者ブランドが立ち上がり、デザインのニーズが急速に高まっています。また新しい消費者層はビジュアルに対してより敏感であり、大量の商品デザイン需要を生み出しています。
AIデザインにより、デザインの敷居が大幅に低くなります。AIアルゴリズムは、デザイン経験と業界経験をより迅速かつ包括的に学習し、より速く、より経済的で、より正確で、より美しく生産性の高いデザインを提供します。
業界のバリューチェーン全体のデジタル化を進めるためには、全てのプレーヤーに対する優れたインターフェースが必要になります。デザインサイドはコンシューマへの優れたインタフェースとなる必要がありますし、生産側は多くの商品シナリオ、例えばNFT、メタバース、国潮(中国伝統文化の要素と現代のトレンドを融合したスタイルのこと)、IPなどに対応できる必要があります。
- めぇ〜ちゃん
-
クリエイターエコノミーが成長していく中、誰もが簡単に扱えるAIデザインの需要も高まっていきそうです!
それでは次回もお楽しみに!
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