- インタビュー
2022年12月12日
圧倒的な配車精度で配車を完全自動化へ - オプティマインド
- 株式会社オプティマインド
松下 健 - 代表取締役社長
KDDIは、ラストワンマイル配送におけるルート最適化サービスを開発するスタートアップの株式会社オプティマインドへ出資したことを公表しました。「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じたもので、出資額や評価額などの詳細は非公開。
今回は株式会社オプティマインド 代表取締役社長の松下健氏にお話を伺いました。
代表取締役社長の松下氏に伺いました
何をしている会社ですか?
松下:世の中はあらゆる物が運ばれる、「物流」によって支えられています。その中でも身近な宅配や店舗への配送など、最後の消費者に届くまでの区間のことをラストワンマイルと呼びます。オプティマインドは、その「ラストワンマイル」において配車最適化アルゴリズムを用いたシステム「Loogia(ルージア)」の提供を行っています。
配車とは、「トラックが20台あって配送先が100箇所あるとき、どの配送先をどのトラックでどの順にどういうルートで配送するのが良いか」を考え計画を作る業務です。これをアルゴリズムで対応し効率化されたルートを出すことで、配車作業を誰でも可能にする体制の構築や配送効率化を目指します。
ラストワンマイルに特化したルート最適化サービス「Loogia」
なぜ会社を立ち上げたのですか?
松下:もともと大学でアルゴリズム・組合せ最適化の研究をしていました。この技術を実社会に活かしたいと思っていた中で、2015年に創業したものの2年半ほど紆余曲折をしていました。そんな中、2017年に「宅配クライシス」が叫ばれ、世の中にラストワンマイル物流が深刻な課題として顕在化しました。この課題と技術の架け橋がまさに世の中に求められていることではないかと思い、物流・ラストワンマイルに注目しました。
オプティマインドでは、組合せ最適化を強みとしつつ、経路探索やビックデータ解析を通じて人間の頭では解き切れない複雑な配送計画問題を解くことで、配送コース数の削減や稼働時間の圧縮をお客様に提供しています。
これからの目標はありますか?
松下:我々の目指すビジョンは「世界のラストワンマイルを最適化する」です。ラストワンマイルの配送最適化市場に挑戦していますが、近い将来、モノやヒト、サービスを運ぶ様々な街中を走っている車両に「Loogia入ってる」の状態を実現し、様々な配送サービスが持続可能となる世界を目指します。
KDDIからの出資を通して期待していることはありますか?
松下:ラストワンマイルは様々な業界に関わるため、対象市場規模が拡大しています。今は優先して攻めるべき市場を定めニーズ拡大に取り組んでいます。
KDDIさんが保有する全国のネットワークを活用し、弊社の顧客開拓やプロダクトの導入・改善のサポートをいただけたらと思っています。またKDDIさんとの協業を具体化してければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
最後に一言お願いします
松下:人手不足が深刻化し、カーボンニュートラルへのコミットメントも求められている物流業界は、まさに激動の時代です。物流DXをはじめ、取り組むべきテーマは山積の中で、我々だけでは貢献できない部分も多くございます。是非、様々な企業様と連携、協業し、様々な価値を創出して参りたく思います。弊社事業にご関心を持っていただける企業様がいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけください!
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