- インタビュー
2021年07月28日
アーバンエンジニアリングで都市の再発明を目指す- scheme verge
- scheme verge株式会社
嶂南 達貴 - 代表取締役CEO
2021年7月15日、KDDI ∞ Laboの月次全体会(完全オンライン実施)において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
2社目はscheme vergeです。サービス業運営プラットフォーム「Horai for Biz」を提供するスタートアップです。今回はscheme verge株式会社 代表取締役CEOの嶂南 達貴氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
- 本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
- めぇ〜ちゃん
- 「Horai」とは、自分に合ったスムーズな街巡りを提案する旅のコンシェルジュアプリです。その地域内の行きたいスポットを選ぶだけで、旅程の作成や交通の決済までアプリから行うことができます!
代表取締役CEOの嶂南氏に伺いました
何をしている会社ですか?
嶂南:scheme verge は、「都市の再発明」を目指すアーバンエンジニアリング企業です。消費者と事業者の双方の顧客情報を管理可能で、多数の外部サービスと連携可能なプラットフォームを構築・利用して、各地で潜在ターゲット層に合わせた体験・サービス群を形成しています。プラットフォームを介して取得される行動データ・運営データを活用した小規模開発や運営事業を実施し、将来的な開発の判断材料を集めることで都市の漸次的開発(アジャイル開発)を可能にします。
具体的には、エリアマネジメントの主体事業者と定期券や周遊券のデジタル化を通じてエリア資源をバンドル化してゆくとともに、多角化した事業を営むローカル事業者がデジタルチケットを通じて取得されたデータをもとに、より効率的なオペレーションを実現できるように月額サブスクリプション制のサービス業運営プラットフォーム「Horai for Biz」を提供しています。
「Horai」サービスイメージ
なぜ会社を立ち上げたのですか?
嶂南:都市の存在意義は文字通り、「都=まつりごとの中心」と「市=マーケット」という極めてソフト的なものの組み合わせであるので、従来のように城壁やビル街に象徴されるハードの都市は破壊的イノベーションの対象になり得ます。一方、VR/ ARなど移動せずに生活が完結しうる時代が到来することを見据えると、これまでのように「イオン」「スタバ」などミニ東京が量産される世界は持続的ではないと感じ、未来の都市のあり方を作りたいと思ったからです。特に、通勤などルーティン的な生活パターンを前提とせず、ユーザーが体験する価値を最大化することを目的とした都市システムを作りたいです。
きっかけとしては、自動運転の社会実装に関して研究をしていたとき、「運転代行業者が潰れて飲みにいけず、今度は居酒屋がやばい」という話を聞いて、モビリティと人々の居場所・コミュニティをつなぐような事業が必要だと気づいたからです。都市を変えてゆくとき、人々の趣味嗜好やコミュニティ、居場所を中心に全てを再編成することが必要であり、その際にモビリティ周りのデータが活用できるのではと考えました。
これからの目標はありますか?
嶂南:国際芸術祭における海上モビリティの最適化からはじまった当社ですが、これからは需給マッチングを基軸に都市の各フィールドに展開を進めていきたいです。
単なる個社へのプロダクト提供やデータ分析ではなく、各地において現地の隠れたニーズをとらえた社会実験を進めてゆくことによって、各都市・地域のあり方を企業や自治体の皆様により具体的に提案できるようにしていきたいです。より効率的にエリア全体でのデジタル化を進められるよう弊社がサポートし、データに基づく都市計画が進展していく未来を作りたいです。
最後に一言お願いします
嶂南:私達scheme vergeはデジタルを使って都市の作り方や運営を変えたいと思っています。何かご一緒できることがあればぜひお声がけください!
それでは次回もお楽しみに!
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