- インタビュー
2021年06月15日
「SynQ Remote」で地域産業をアップデート - クアンド
- 株式会社クアンド
下岡 純一郎 - 代表取締役
2021年5月20日、KDDI ∞ Laboの月次全体会(完全オンライン実施)において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
5社目はクアンドです。現場仕事に特化した遠隔コミュニケーション支援ツール「SynQ Remote」を開発しているスタートアップです。今回はクアンド代表取締役の下岡 純一郎氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
- 本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
- めぇ〜ちゃん
- 「SynQ Remote」とは、アプリをダウンロードするだけで利用可能な、現場仕事での遠隔コミュニケーション支援ツールです。1アカウントにつき月額1,980円~で利用可能です!
代表取締役の下岡氏に伺いました
何をしている会社ですか?
下岡:クアンドは現場仕事に特化した遠隔支援コミュニケーションツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を開発・運用しております。「SynQ Remote」は現場と遠隔地のパソコンやスマートフォンをリアルタイムで接続し、双方からのポインタ表示による遠隔指示や、遠隔地からの現場写真の撮影、音声を即座に文字に変換して相手に指示を出せる機能を持っています。遠隔地からでも的確な指示・確認ができる現場向けコミュニケーション支援ツール、簡単に言うと現場に特化したzoomのようなものです。
「SynQ Remote」サービスイメージ
今お持ちのパソコンやスマートフォンに専用アプリをダウンロードするだけでご利用いただけます。シンプルで直観的な操作が可能なことや、ウェアラブル端末などの初期投資が必要ないことなどが好評を得て、2020年11月のリリース以降ユーザー数を着実に伸ばし、土木・建築現場や、リモートでの工場視察などに活用されています。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
下岡:クアンドが創業時から掲げているミッションは「地域産業・レガシー産業のアップデート」です。社名の由来は、物事の始まりや取るべき行動を喚起する合図というラテン語にあります。デジタルテクノロジーによって様々な業界が大きく変化する時代に、地域産業・レガシー産業が次世代に向けて変わるきっかけを提供したい、そんな想いが込められています。
私たちは、地域産業がその都市やそこで育つ人々の人格形成に与える影響は大きいと考えます。それぞれの地域・企業が自らの特徴や強みに立脚し、独自の価値を生み出せる世界の構築こそが世界の幸せに繋がると信じています。そんな思いで、創業から3年間を地元老舗企業と共に、ハード/ソフト技術の両面から新事業創造、生産性向上、デジタルトランスフォーメーションを仕掛けてきました。
これからの目標はありますか?
下岡:私たちは、空間、時間、知識、言語といった制約からフィールドワーカーを開放し、本質的な仕事に注力できる環境のためのプラットフォーム構築を目指しています。これを実現するために、まずはコミュニケーションに着目して開発したのが「SynQ Remote」です。
情報を共有するための作業や、現場の確認、指示を出すためだけの移動などを減らし生産性が上がれば、フィールドワーカーの仕事は単純・きつい・つまらないものではなく、物理世界を構築する上で欠かせないクリエイティブな仕事になります。アナログな現場情報をデジタル化することにより、企業を超えたコラボレーションも可能になります。
最後に一言お願いします
下岡:クアンドは顧客や社会の本質的な課題に迫り、未来のあるべき姿から逆算して行動を考え、実行に実行を重ね前進し続けています。頼もしい仲間やアドバイザー、パートナーが増えることで、チームにスピード感としなやかさが増しています。同じ未来を描いていただける共創パートナーの輪をさらに広げられたらと願っています!
それでは次回もお楽しみに!
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