- インタビュー
2021年05月28日
「PERAGARU」でオルタナティブデータに価値をもたらす - hands
- hands
門脇 蒔人 - COO
2021年5月20日、KDDI ∞ Laboの月次全体会(完全オンライン実施)において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
1社目はhandsです。オルタナティブデータ事業「PERAGARU」、データサイエンス事業「DORIBUN」を運営しているスタートアップです。今回はhands COOの門脇 蒔人氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
- 本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
- めぇ〜ちゃん
- オルタナティブデータとは、主に金融領域で伝統的に使われてきた財務情報や経済統計のようなトラディショナルデータに対して、これまで活用の進んでなかったデータのことを指します!
COOの門脇氏に伺いました
何をしている会社ですか?
門脇:データを扱う2つの事業を運営しております。1つがオルタナティブデータ事業「PERAGARU」、もう一つがデータサイエンス事業「DORIBUN」です。
PERAGARUはヘッジファンドや投資銀行のセルサイドアナリストといった、金融業界の中でも極めて専門性が高いお客様にご利用いただいている企業分析サービスです。提供しているデータはオルタナティブデータという名前で呼ばれておりまして、POSデータ、クレジットカードデータ、位置情報、衛星画像などの、これまで投資判断に活⽤されてこなかったデータを指します。
オルタナティブデータは伝統的に使用されていた財務情報や経済統計と比べてデータの粒度が細かく、即時性に優れており、高精度かつ迅速な投資判断を実現できるデータです。時間の経過ともにPERAGARU内にデータが蓄積されており、最近は事業会社の経営企画部やコンサルティング会社など、金融以外のお客様からのデータご利用ニーズが増加しております。
「PERAGARU」サービスイメージ
DORIBUNは大企業向けにデータ分析のコンサルティングを行う事業です。「データ活用」や「DX」と大企業内で掲げられ、大量のデータ自体は存在するものの有効な活用方法が分からないといった課題に対し、弊社のデータサイエンティストが適切なソリューションを提示し、必要に応じてシステムの開発を行います。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
門脇:弊社のメンバーの強みを最大限に活かして運営しているPERAGARUを、より多くの方に使っていただくためです。弊社は証券会社出身者、仮想通貨取引所のエンジニアなどを中心に構成されています。データに関する悩みを持った方に対してどのようなデータを提供すれば良いかを分析することや、データ取得のアイデアを具現化する技術に強みがあると考えています。そんな強みを持った弊社のPERAGARUをより多くの方にお使いいただき、喜んでいただきたいと思います。
これからの目標はありますか?
門脇:成長を望んでいる企業がファイナンスで悩まなくなる世界の実現です。上場している企業の中には、株価が過大に評価されている企業もあれば、実力に対して過小評価されすぎている企業もあります。弊社はPERAGARUのオルタナティブデータを多くの方にご利用いただくことで、後者の企業を救いたいと考えています。
企業価値が低く評価されすぎている場合は株式市場からの資金調達額が限定されてしまうため、企業が積極的に投資を行いたい時や倒産の危機に見舞われた場合などに、お金が原因で前に進めないという現象が起きてしまいます。オルタナティブデータを活用した投資が増加し株式市場に流動性がもたらされ企業価値が正当に評価されることになれば、このような企業の資金調達の選択肢が増え、事業を通じて新しい価値を社会に提供することに繋がります。
最後に一言お願いします
門脇:情報量が増え続けている時代で、データ活用に関する課題感を持っておられる方が大半であると認識しております。そして、弊社には金融市場の第一線で勝ち抜くためのデータ提供を行ってきた知見があるだけでなく、データの扱いに優れた人材が集まっております。データに関するお悩みやご質問のある方は、どのような粒度のお話でも構いませんのでお気兼ねなく ご連絡下さいませ。
それでは次回もお楽しみに!
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