- インタビュー
2023年03月20日
誰もが自分のロボットを持つ未来に向けて - YOGO ROBOT
- YOGO ROBOT Inc.
Zhao Ming - 創業者CEO
KDDIは、スマートビルディング・ロボットシステムの提供を行うスタートアップのYOGO ROBOT Inc.へ出資したことを公表しました。「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じたもので、出資額や評価額などの詳細は非公開。
今回はYOGO ROBOT Inc. 創業者CEOのZhao Ming氏にお話を伺いました。
創業者CEOのZhao Ming氏に伺いました
何をしている会社ですか?
Zhao Ming:弊社は主にハイエンドなオフィスビルを対象に、業界をリードするスマートビルディング・ロボットシステムの提供を行うサービスプロバイダーです。YOGOは、配送など複数の機能で利用ができるロボットやロボット機能の自動変更が可能な「ロボットステーション」(YOGO STATION)、IoTシステム、マルチロボットのリアルタイム制御管理プラットフォームなどからなるスマートビルソリューションを提供しています。
このソリューションは、ビルや混雑した屋内の公共エリアで複数種類のロボットを最適にスケジューリング、稼働、管理することができ、人との協働をサポートします。ロボットをデジタルサービスの切口、移動式のデジタルインフラとして使用して新しいサービスターミナルを構築することで、都市のデジタル変革に貢献しています。
なぜ会社を立ち上げたのですか?
Zhao Ming:弊社の主力技術チームはロボット業界に深く関わり、約20年間に渡り月面ローバー、サービスロボットなど、複数の国の863プロジェクトをリードしてきました。当社は中国で最初に設立されたロボット専門家によるスタートアップチームの一つです。
創業当初私たちが思い描いたのは、人々の日常の中で可能な限り高頻度のサービスを提供できるロボット、まさに人々の生活に入り込み、より良く変えていくようなロボットの姿でした。
インターネットの普及とフードデリバリーなど即時配送の拡大は人々の生活スタイルを変えました。私たちのロボットはサービスの基盤として生活の中で広く活用され、ビルのあらゆるシーンでの配送や管理等のニーズに対応し、人々と深いつながりを持つようになりました。
これからの目標はありますか?
Zhao Ming:今後、サービスロボットによりコスト削減や効率向上などの基本的な価値提供に留まらず、より多くのサービス価値、データ価値、システム価値を生み出し、空間、人、サービスを結びつけ、持続可能な製品設計により未来の都市やより良い生活を形作るインフラの提供を実現していきたいと考えています。
最後に一言お願いします
Zhao Ming:日本は高度に成熟した技術先進国であり、社会の自動化が進み、個人の自立が重視されている社会だと認識しています。 中国も日本も人口の高齢化や労働力不足などの社会構造の大きな変化に直面しており、社会生活におけるロボットの需要はますます高まっています。
YOGOは、単体のハードウェアロボットのみではなく、人工知能、L4レベルの屋内自動運転、群知能、IoTなどの先進技術に基づいて開発された、よりオープンで包括的なスマートビルディングシステムを提供しています。社会の問題を解決し、ロボットと人間の協働サービスネットワークの未来を創造することに取り組んでいきます。
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