- インタビュー
2025年02月12日
東大発!AI時代に必要な考える力を伸ばす学習塾 - TricoLogic

- 株式会社TricoLogic
西尾 彰将 - 代表取締役CEO
2025年2月5日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ5社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
4社目はTricoLogicです。AIを活用した学習カリキュラムやコンテンツ、ゲーム等を開発中のスタートアップです。今回は、TricoLogicの代表取締役CEO 西尾 彰将氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- TricoLogicが展開するミライ式は、AI時代に必要な考える力を身につけつつ、意見データを活用して社会と子どもたちを結ぶ教育インフラです。
代表取締役CEOの西尾氏に伺いました
何をしている会社ですか?
西尾:ミライ式という学習塾を大阪4校舎とオンラインで運営しています。ミライ式は、全科目の全範囲を先取り学習することで子どもたちの成績を上げつつ、すべての科目で「自分の意見」を書く練習をしていきます。こうした意見を持つ力こそがAI時代に必要な能力だと考えています。
また、こうした意見データからは、子どもたちの好き嫌いや得意不得意などの様々な特徴を抽出することができ、こうしたデータからおすすめの「読書・教材・習い事・職業」など幅広くレコメンドすることができます。もし水泳がおすすめの習い事となった場合は、地域の連携しているスイミングスクールの無料体験も合わせて送付することで送客することができます。
他にもおすすめの本を紹介する際には、近くの蔵書がある図書館を合わせて送付することで、子どもたちが図書館に行くきっかけを作ることもでき、地域資本を活用するインフラとしても機能することができます。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
西尾:私自身、奈良県の田舎出身で、世帯年収は300万円で、親戚を含めて大学卒がいないという状況でした。そんな中で母親が深夜バイトを複数掛け持ちをしてなんとか塾代を稼いでくれて、大学に進学することができました。
大学に進学することで、人生の幅がとてつもなく広がったことを感じつつ、同時に教育の大切さを改めて再認識しました。一方で、大学でAIについて学ぶ過程で、これからはAIがあらゆるタスクを実行できるようになると確信をしました。
そんなAI時代では働き方自体が大きく変わってしまい、withAIが当たり前の世の中になると思います。ただそんな時代を前にしても、教育はどうしても変革のスピードが遅く、いまだに旧態依然の偏差値至上主義教育を実施しています。そんな現在の状況を考えて、AI時代に本当に必要な教育をゼロから作りたいという思いで、ミライ式というサービスを開始いたしました。
これからの目標はありますか?
西尾:弊社のビジョンは「キャラフルな世界」というもので、キャラクターとカラフルを合わせた造語になっています。日本では「みんなと同じことが大切」だとか「出る杭は打たれる」だとか、とにかく個性が重視されない教育や風土を感じています。
ただ今後は、みんなと同じことはAIがやってくれる社会になります。そうしたときに本当に必要なのは、一人ひとりが個性を発揮して、主体的に動くことだと思っています。ミライ式ではとにかく個性を出してもらい、常に意見データからもっと人生の幅が広がるように、様々な選択肢を提示しています。ミライ式によって、一人ひとりが個性を発揮し活躍できるような社会を目指していきます。
最後に一言お願いします
西尾:ミライ式では、子どもたちの意見データをもとに、様々なレコメンドができます。例えば、この子は「消防士」が向いてるねとなった場合には、「消防士」の情報を送るだけでなく、キッザニアの予約ページも合わせて送ることができます。
そうすると、実際に消防士を体験して、より人生の選択肢を増やすことができると思います。その他にも弊社の「顧客データ」をもとに、定期的におすすめとしてリマインドしていく、CRM的な使い方もできます。様々なアライアンスが組めると思いますので、ぜひ何卒よろしくお願いいたします。
めぇ〜ちゃん
- 松尾研初のスタートアップTricoLogic社に注目です! それでは次回もお楽しみに!