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2023年03月28日
離れた相手と一緒に楽しむ、飲食店向け遠隔コミュニケーションサービスを共創
KDDI、株式会社エクシング、株式会社I’mbesideyouは2023年4月5日から2023年4月7日まで、異なる飲食店を利用する家族・友人・恋人同士が、離れていてもカラオケや飲食を同時に楽しめる遠隔コミュニケーションサービス「TAP ON」の実証実験(以下 本実証実験)を開始。
本実証実験では、JOYSOUND渋谷道玄坂店(東京都渋谷区道玄坂)およびJOYSOUND金山店(愛知県名古屋市熱田区金山町)の二店舗のカラオケルームにおいて、一般のお客さまに本サービスを体験いただくことで、サービス体験価値の向上に向けた検証を実施する。
背景・目的
コロナ禍でテレワークが一般化したことに伴い、人々の「働き方」においてはさまざまな遠隔コミュニケーションサービスが登場した。一方で、カラオケや食事会を始めとする、従来同時に同じ空間にいることが当たり前だった人々の「娯楽」においては、コロナ禍における体験の進化はあまり増えていない。
そこで、JOYSOUND直営店を運営する、株式会社スタンダードを傘下に持つエクシングのカラオケ店舗運営ノウハウ、KDDIのサービス開発ノウハウ、I'mbesideyouのオンラインコミュニケーション解析ノウハウを相互に活用し、離れた店舗にいるお客さま同士がカラオケや飲食を同時に楽しめ、更に日頃の感謝やお祝いの気持ちをリアルタイムに相手へ伝えられるサービスを共創することで、新たな体験価値を提供しようと考えた。
イメージ
「TAP ON」について
「TAP ON」は、離れた飲食店にいるお客様同士をビデオ通話機能を通じてコミュニケーション可能とするWebアプリケーション(iOS/Android対応)である。離れた店舗にいる家族・友人・恋人同士が同じ時間に「TAP ON」を利用することで、まるで同じ空間にいるかのように、カラオケや飲食を一緒に楽しむことができる。
また利用中、飲食店が提供するフードやドリンクを代わりに注文・決済し、離れている相手のテーブルへ届けることも可能。
本実証実験について
本実証実験の期間中(2023年4月5日正午12時から2023年4月7日午前5時までの店舗営業時間内)、JOYSOUND渋谷道玄坂店およびJOYSOUND金山店の二店舗にて、各カラオケルーム内に設置されたQRコードより「TAP ON」をどなたでも利用可能。
「TAP ON」を一般のお客さまに体験いただくことを通じて、実際の使われ方・楽しみ方に関する利用データを収集し、I'mbesideyouのオンラインコミュニケーション解析技術を活用して利用者の感情や満足度を科学的に分析することで、本サービスの商用化に向けた体験価値の向上を目指す。
将来的には、全国のカラオケ事業者や飲食店事業者に対してサービスを展開することで、「娯楽」領域における遠隔コミュニケーション事業を三社で共創していく。
各社の役割
- KDDI:実証実験計画の策定・サービス/UI開発
- エクシング:店舗提供・顧客対応
- I’mbesideyou:利用中の映像データから得られる画像・音声に対するマルチモーダルAI動画解析・解析結果に基づくUXフィードバック
なお本サービスの共創は、スタートアップのテクノロジー・ビジネスモデルと大企業の保有アセットを掛け合わせる事業共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」を通じて推進し、サービスの開発はKDDIの開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」において推進した。
株式会社I'mbesideyouについて
I'mbesideyouは、オンラインコミュニケーションの動画解析を通じて、すべての⼈がお互いにリスペクトし学びあう社会の実現を⽬指す、グローバルカンパニー。 経済産業省認定J-StartupやSXSW022のファイナリストにも選定されており、国際特許192件以上を出願済のコミュニケーションの動画解析に特化した独自のAI解析技術を有する。
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