- インタビュー
2025年03月26日
生成AIで企業変革を支援 - ストックマーク

- ストックマーク株式会社
林 達 - 代表取締役CEO
2025年3月25日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
1社目はストックマークです。ハルシネーションを抑止したドキュメント読解基盤モデルの構築をするスタートアップです。今回は、ストックマークの代表取締役CEO 林 達氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- 社内外の情報をワンストップで検索/活用可能な社内ナレッジ活用プラットフォーム「Anews」と、RAGの実用化サービスで図表を含むあらゆるデータを構造化しRAGの検証が可能なサービス「Stockmark A Technology(SAT)」の運営をしているスタートアップです!
代表取締役CEOの林氏に伺いました
何をしている会社ですか?
林:ストックマーク株式会社は「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の生成AI技術を活用し、多くの企業の企業変革を支援しています。
社内外の情報をワンストップで検索できる「Anews」及び、あらゆるデータを構造化し企業の資産に変える「SAT(Stockmark A Technology)」を運営しています。さらに、企業特化生成AIの開発や、独自システムの構築も支援しています。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
林:私は、台湾出身で経営者だった両親の影響で、起業への意欲を常に抱いていました。大学時代は、東アジアのエリート学生が集うサークルで「東アジア経済圏をつくる」という夢を描き、インバウンド向けの旅行会社を設立しました。
大学卒業後、伊藤忠商事に入社し、事業投資に携わる中で、私はある課題に直面しました。
それは、資料作成に膨大な時間がかかることです。
情報が次々と増え続ける時代において、適切に処理することがますます困難になっていました。そこで、AIを活用すれば、より高品質な情報を抽出できるのではないかと考えました。
AIの力で企業の意思決定を支援し、業務を効率化することができれば、仕事はもっと生産的で価値のあるものになるはずです。
こうした思いを共有していた共同創業者の有馬と、「人間のパートナーとなるようなAIをつくることができれば、世の中は大きく変わる。仕事がもっと楽しくなるはずだ」と話し合い、ストックマークの創業を決意しました。
これからの目標はありますか?
林:当社は、様々な生成AI技術を有しており、「Anews」や「SAT」といったプロダクトだけでなく、2023年には14億パラメータ、130億パラメータのLLM、さらに、2024年には国内最大規模となる1,000億パラメータのLLM「Stockmark-LLM-100b」を公開しています。
生成AIの登場により、ソフトウェア産業は大きな変化を求められる時代になりました。当社は、生き残るだけでなく、生成AI領域のリーディングカンパニーとしてこの激動の時代を自ら牽引していけるように今後も更なる挑戦を加速させて行きます。
最後に一言お願いします
林:生成AI時代におけるデータの重要性は言うまでもないですが、文書主義である日本は、多くの大企業が大量の資産を有しており生成AI時代でも優位にあるといえます。
当社では、複雑で非定型な社内文書をAI-Ready、RAG-Readyなデータに変換する「データ構造化」技術を活用した「SAT」や、社内外情報を瞬時に発見し活用可能な「Anews」といったプロダクトに加え、独自に開発を行った生成AI基盤、豊富な社会実装まで有しております。
自社のAI活用にお悩みなどありましたら、ビジネスにおける生成AI活用のプロフェッショナルである当社にお気軽にご相談ください!
めぇ〜ちゃん
- 独自開発LLMが、先日国内オープンモデルの中でも最高性能を記録したストックマーク社に目が離せませんね!
それでは次回もお楽しみに!
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