- インタビュー
2025年09月01日
SOFIX技術で持続可能な社会を目指す- SOFIX

- 株式会社SOFIX
久保 幹 - 代表取締役
2025年8月22日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
4社目はSOFIXです。土壌マテリアルの数値化と処方提案による肥沃度改善を行うスタートアップです。今回は、SOFIX 代表取締役の久保 幹氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- SOFIX技術により、再現性のある有機農業、減農薬、減化学肥料が実現できます。
代表取締役の久保氏に伺いました
何をしている会社ですか?
久保 :独自に開発した土壌肥沃度指標(SOFIX)により、農地の肥沃度分析を行い、そのデータに基づいた改善処方を提案します。同様に独自に開発した発酵有機資材品質指標(MQI)と未発酵有機資材品質指標(OQI)の分析手法により、各地域に存在する有機肥料や有機資材の品質分析評価を行い、それらを用いた農地の改良処方を提案します。また、有機資材に不足しているミネラル成分を特定し、それらを適切に配合した高品質有機肥料および有機土壌の製造販売を行っています。
分析の可視化イメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
久保 :長年、大学で微生物を用いた環境浄化・改善の研究をしてきました。その中で、日本で使用している農薬や化学肥料の多さは世界で突出しており、これらを減らしていく必要性を強く認識しました。このような背景から、持続可能な食料生産システムの構築が不可欠であると考え、物質循環型農業の技術開発を行いました。この技術を広く使っていただくためには、ビジネス展開が必須であると考え、株式会社SOFIXを立ち上げました。我々は、地球環境の物質循環に基づいた食料生産を行ってまいります。
これからの目標はありますか?
久保 :SOFIXの土壌診断後、各地域にある有機物を適切に処方を行うことで、土壌環境は改善され、土壌中の微生物が劇的に増加します。増加した微生物により土壌中の物質循環は活性化され、それに伴い植物成長も促進され、化学肥料の削減に繋がります。また、植物が元気になることで、植物病害中による被害が少なくなり、農薬の使用を大幅に抑えることが可能となります。
このようにして栽培された農産物は残留する化学物質が大幅に低減され、安全な農産物を安心して食べていただくことが実現します(安心・安全な農産物の供給)。栄養成分を豊富に含む農産物を食べることは、人の健康にも大いに貢献します。
最後に一言お願いします
久保 :農業や食料に関する新規ビジネスは、最大限環境に配慮し、持続可能なシステムの構築が必須です。これは日本のみならず、世界で共通する取り組みです。SOFIX技術は、安心安全な食料供給や高い付加価値のある農産物の栽培に貢献します。
めぇ〜ちゃん
- 土壌環境の改善を行うことで、環境だけでなく人の健康にも多きな影響を与えるSOFIXの技術に今後も期待ですね! それでは次回もお楽しみに♪
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