- インタビュー
2025年09月24日
スマートシティにおけるあらゆる注文管理・決済を支えるDXプラットフォーム - スカイファーム

- スカイファーム株式会社
木村 拓也 - 代表取締役CEO
KDDIはスマートシティにおけるあらゆる注文管理・決済を支えるDXプラットフォームスカイファームへ出資したことを公表しました。「KDDI Open Innovation Fund 5号」を通じたもので、出資額や評価額などの詳細は非公開。
今回はスカイファームの代表取締役社長CEO 木村 拓也氏にお話を伺いました。
CEOの木村氏に伺いました
何をしている会社ですか?
木村:スカイファーム株式会社は、2015年に横浜・みなとみらいで創業したモバイルオーダーとロボティクスを活用した「場づくり」の会社です。
MISSIONに「GOOD TIME, GOOD PLACE.」を掲げ、人が集まる場所 — 駅、商業施設、オフィス、イベント会場といった「街のハブ」において、飲食体験や購買体験をより便利かつ快適にすることを目指してシステムの開発と運用を行っています。
具体的には、スマートシティにおけるあらゆる注文管理・決済を支えるDXプラットフォームNEW PORT(ニューポート)というモバイルオーダープラットフォームを運営しており、利用者は自身のスマホから注文・決済を完了でき、店舗や施設側は効率的に商品・サービスを提供できます。
ロボットデリバリーサービスでは、オフィスビルや商業施設内でロボットが商品を自動配送し、利用者は場所に縛られず受け取ることができます。加えて、デジタル技術を活用し、購買データを施設運営やマーケティングに還元する仕組みを提供しています。
ビジネスモデルとしては、以下2つのの両面を組み合わせています。
- B to B:商業施設や鉄道会社、不動産デベロッパーと提携し、システム導入や利用料で収益を得るモデル
- B to C:ユーザーからの注文手数料、広告・販促機能を通じたマネタイズ
私たちは「人と場所、人と人とをつなぐ」ことを大事にしながら、単なる効率化ツールではなく、街や施設などの「場」が持つ価値をデジタルで拡張するサービスを提供しています。
サービスイメージ
なぜ会社を立ち上げたのですか?
木村:スカイファームはもともと都市生活をより快適なものにするため、そして環境負荷を低減させるために屋上農園事業を行おうと考えて立ち上げた会社でした。そこから農園事業ではなく、注文・決済まで含めたロジスティクス事業に事業転換をし、今に至りますが「人と場所、人と人とをつなぐ」という当初のコンセプト自体は今も変わりません。
人々が多く集まる場においてでも、混雑にストレスを感じることなく、快適に過ごせる環境を、テクノロジーを通じて提供したいと考え、そこから、スマートフォンで簡単に注文・決済できるモバイルオーダーサービス「NEW PORT」を開発し、最近ではロボットによるデリバリーにも取り組んでいます。
便利になるだけでなく、働く人にとっても、運営する施設にとっても「まち全体」がアップデートされ快適に感じてもらえるような仕組みを作ることが私たちの使命であり、挑戦であると定義しています。
これからの目標はありますか?
木村:私たちの目標を一言で表現すれば 「街を丸ごとアップデートする」 と言うことができると思います。これまで駅や商業施設、オフィスなどでモバイルオーダーやロボットデリバリーを導入し、便利さや効率化を実現してきましたが、今後はそれをさらに広げ、人が集まるあらゆる場所で、より快適な体験を届けることを目指しています。
具体的には、
- 不動産・デジタルインフラ事業
- 全国の主要駅や商業施設への展開
- ロボティクスとデータを活用した新しいサービス
- パートナー企業との共創による地域活性化
などに挑戦していきたいと考えています!
KDDIからの出資を通して期待していることはありますか?
木村:KDDIさんからの出資は、私たちにとって大きな追い風だと考えています。単に資金を調達したというだけでなく、通信・デジタルインフラに強みを持つKDDIさんとの連携によって、サービスをより安心・快適・便利に広げていけると期待しています。
例えば、
- 5GやIoT技術を活かしたロボットデリバリーやモバイルオーダーの高度化
- au PAYや決済基盤との連携によるユーザー体験の向上
- ロボティクスとデータを活用した新しいサービス
- KDDIグループの幅広いネットワークを活かした全国展開や地域活性化
といった取り組みも見えてくると思います。私たちが、街を丸ごとアップデートする時、その実現には通信・データ・決済といった生活インフラとの融合が不可欠です。KDDIさんとの協業を通じて、日常生活により自然に溶け込むサービスを作っていけることを、とても楽しみにしています。
最後に一言お願いします
木村:MUGENLABO Magazineを読まれている皆さまともぜひ一緒に、新しい購買体験や街の仕組みづくりを通じて、未来の暮らしのスタンダードを形にしていければうれしいです。
どのような形態の企業様であっても「我々と一緒に何かやってみたい!」と思っていただければ、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。
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