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2020年11月12日

教えて!めぇ〜ちゃん:「ローコード・ノーコード」ってなに?

教えてめぇ〜ちゃん

教えて!めぇ〜ちゃんのコーナーでは共創・オープンイノベーションの現場で巻き起こる出来事をMUGENLABO Magazine編集部の新米記者、めぇ〜ちゃんとゆるく一緒に紐解いていきます。今回は「ローコード・ノーコード」についてです。世界的に注目が集まるサービス効率化の手法、めぇ〜ちゃんはどこに注目したのでしょうか。


めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
編集長、ノーコードって知ってます?
編集長編集長
また突然、どうしたの?コードを書かずにオンラインサービスを立ち上げたり、アプリを作ったり、要はプログラミングの工数を減らしてくれる効率化のトレンドね
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
ぐ・・当たり前のように知ってましたね。記者向けのテック勉強会でいろいろ教えてもらったので自慢しようと思ったのに・・・
編集長編集長
トレンドそのものは数年前からあるのよ。ただ、大手がサービス買収したり大型の増資に成功したりした話題は最近よく耳にするようになったよね

ノーコード・ローコードとは:難しいプログラミングなしで必要なアプリやソフトを作成できるプラットフォーム型のソリューション。全くコードを書かせない「ノーコード」に対して、開発に必要なプログラミング量を減らしてくれる「ローコード」がある。クラウドの普及や、外部サービスとの連携を簡単にするAPIの広がりにより、高度なアプリ・サイト開発を専門知識なしに実施できるサービスが、スタートアップやテック大手から提供され始めた。ウェブサイト構築の「Wix」や、ECサイト構築の「Shopify」、アプリ開発の「Bubble」、業務効率化の「Airtable」などが代表例。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
そうなのです。米Microsoftは2016年からローコード「PowerApp」を開始してるのですが、今年6月にはRPA(Robot Process Automation)のSoftomotiveを買収し、自動化支援のソリューションPower Automateへ統合してこの辺りの強化を進めてます。あとGoogleも今年1月に「AppSheet」を買収して9月にノーコードのビジネスアプリプラットフォーム「Business Application Platform」を発表しています
編集長編集長
注目スタートアップとしてはどういった企業があるのかな
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん

アプリ開発では「Bubble」が有名ですね。2012年創業で、UI/UX からバックエンド処理、簡易なデータベ ースまでアプリ開発に必要な要素をワンストップで提供してくれるプラットフォームです。昨年時点で27万ユー ザ、23万アプリ(※)が作られているそうです

※参考:Bubble raises $6M to become the platform for building startups

編集長編集長
Airtableも大型調達で話題になってましたよね
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
はい、9月に260億ドルの評価額が報道されたことで、スプレッドシード型・ローコードツールの代表格になりました。特徴はやはり豊富なアプリ間連携で、AsanaやDropbox、GitHub、Slack、Stripe、SoundCloudなど1,000ものツールと連携して自動的にデータベースを作れるのが便利です。9月時点で20万社が利用しているのもBubbleとよく似た感じですね

※参考:Airtable raises $185 million to grow its low-code app platform


Airtableワークスペース

  

編集長編集長
ただ、これジャンルが幅広いのよね。どういったケースで利用が進んでるのかしら
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
やはりマーケティング用途でのアプリやウェブサイトを手軽に作れるという話が多いですが、最近はデザイン系のものや、Airtableに代表される業務を効率化してくれるパターンをよく耳にするようになりました
編集長編集長
業務効率化は最近のノーコード・ローコードのトレンドのひとつよね。変わった事例ってなにかあった?
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
聞いてて面白かったのが米国のケースで、銀行や保険、証券会社といった業界ではまだまだ紙書類を扱う必要があるそうなんです。そこの非効率に注目したのが「Instabase」や「Unquork」といったノーコード系のスタートアップで、AIによるOCRから必要データの整理、さらにはそこから与信を取ったり、保険引受の審査といった業務まで効率化が進んでいるそうです。
編集長編集長
なるほど、かなり複雑な業務フローにも入り込めるようになってるのね
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
業務効率化といえばRPA (Robotic Process Automation)で、こういったものとの組み合わせでより複雑な工程も徐々にプログラミングなしで進められるようになってるそうです。
編集長
ああ、確かにそれは聞いたことがある。これまでエクセルのマクロ職人がやっていた分野よね
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
KDDIのKOIF(KDDI Open Innovation Fund)が出資している「BizteX」はRPAソリューション提供してマクロのような自動化を実現してくれますが、これとローコード・ノーコードツールを組み合わせることでより効率化できる可能性もありますね
編集長
ローカルアプリだとデータの共有に難があるけど、クラウドであればその辺りは解消できるし、たくさん支社や支店を持っている企業などは効果的に情報の整理ができそうね
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
早速取材先のスタートアップ・データベースでも作りましょうか!
編集長
よし、まかせた!
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
・・・・(手伝ってくれるんじゃないんだ)

次回はKDDI ∞ Laboが実施するスタートアップピッチイベント「MUGENLABO BOOST」について、めぇ〜ちゃん記者が取材内容をお届けします!

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