- インタビュー
2024年10月30日
ディープテックスタートアップの超新星! - OptQC
- OptQC株式会社
高瀬 寛 - 代表取締役
2024年10月24日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ4社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
3社目はOptQCです。超高速な情報処理を行う光量子コンピュータを早期実現する、東大発スタートアップです。今回は、OptQCの代表取締役 高瀬 寛氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん- 次世代の情報処理の基盤として有望な光量子コンピュータの早期実現を目指し、実機の開発と販売を行います。
代表取締役の高瀬氏に伺いました
何をしている会社ですか?
高瀬:当社のミッションは、光、そして量子が持つ超高速情報処理の潜在能力を実用技術として具現化し、光量子情報処理を基盤とした超スマート社会を実現することです。当社は東京大学大学院工学系研究科の古澤・遠藤研究室からスピンアウトした、世界屈指の研究者集団です。メンバーの技術と知見を活かし、光量子コンピュータを早期実現すべく日々開発を行っています。2025年度中にも光量子コンピュータの商用機を完成させ、独自のメンバーシップ制度を通じて利活用を促進していきます。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
高瀬:当社の母体となった研究室は20年以上も光量子コンピュータの研究を続けており、世界をリードする技術を次々に生み出してきました。この日本発の優れたディープテックでより良い社会を実現するためにOptQCを創業しました。最先端の技術を社会に還元することが、私たち工学部出身者の本懐であり、プライドです。また私たちの活動が技術者による起業を増加させるきっかけになればと考えており、技術者、研究者、理系人材、博士人材が報われる環境を作り上げていきたいと考えています。
これからの目標はありますか?
高瀬:近年、海外製の高額な量子コンピュータを国内に導入する事例が多くなってきました。これは国内に量子コンピュータのベンダーがほとんどいないことが原因で、私たち量子分野の研究者の責任でもあります。当社は国内スタートアップとして初めて量子コンピュータの提供を開始し、5年後には海外に量子コンピュータを輸出することを目指しています。当社の量子コンピュータはコンパクトで製造費も他方式に対して有利なため、世界の量子コンピュータ/ハイスペックコンピュータ市場を席巻したいと考えています。
最後に一言お願いします
高瀬:光量子コンピュータを実用化しビジネスを成功させるには、量子力学以外の知識やノウハウも非常に重要です。量子が得意なメンバーは当社で揃えていますので、量子ではない技術(光学系、電子系)、販路開拓、資金調達などさまざまな面でお力を貸していただけますと幸いです。
めぇ〜ちゃん- ユニコーン・デカコーン候補であるOptQCの躍進にこれからも注目です!それでは次回もお楽しみに!