- インタビュー
2021年11月11日
スタートアップに会いたい!Vol.44- ヤマトホールディングス
- ヤマト運輸株式会社
片山 結
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業50社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2021」からご確認いただけます。
中部テレコミュニケーションに続く第44回目はヤマトホールディングスです。ヤマトホールディングスの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆さまは、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
片山氏に伺いました
何をしている会社ですか?
片山:ヤマトグループは、皆さまに支えられ、2019年に100周年を迎えることができました。これまで、日本初となる路線事業や、現在の主力事業である「宅急便」の開発など、時代のニーズに応えるイノベーションを創出してきました。現在も、社会的インフラの一員として、物流を通じてお客さまや社会の課題解決に日々取り組んでいます。また次の100年も新たなイノベーションを生み出せるよう、2020年1月に経営構造改革プラン「YAMATO NEXT100」を発表しました。その中で、従来の『運送』から『運創』へ、新しい「運び方」を創造するために、DXのさらなる加速を目指しています。それを実現するためには、革新的な技術・ビジネスモデルを有するスタートアップとの連携が不可欠であると考えています。スタートアップとの連携、ならびにヤマトグループが持つ経営資源のオープン化を通じて、社会に新しい豊かさを創出することを目指し活動していきます。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
片山:当社は2020年4月に独立系VCのグローバル・ブレイン株式会社と共同でCVCファンド「KURONEKO Innovation Fund」を設立しました。当ファンドは、革新的な技術・ビジネスモデルを有する国内外のスタートアップへ投資を行い、新たな価値創出を目指しています。領域としては、既存のビジネス領域だけでなく、宇宙、ヘルスケア、Fintech、サステナビリティ・BCP、AI・ビッグデータなど幅広く探索しています。私たちは、ソーシング、デューデリジェンス、ポートフォリオ管理、及び、バリューアップを行っています。現在、私は投資先スタートアップ2社に関して、弊社のアセットを活用しつつ事業サイドを巻き込んで協業を創り出す活動を進めています。また投資の有無に関わらず、探索したスタートアップとの協業も推進しています。活動はグローバルに行っており、シリコンバレー、シンガポールにも拠点を構えています。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
片山:ヤマトのビジネスは、サプライチェーン全体やその周辺まで含むので、「KURONEKO Innovation Fund」においても幅広く協業・投資の可能性を探っています。基本的には、ヤマトのデジタル化されたデータを利活用し、新しく強いビジネスを創出できる領域にも注力しています。これらに共感し、一緒にビジネスをつくっていくことをスタートアップの方々には期待しています。モノがあるところには必ず物流は関係してくるため、あまりヤマトと関係ないと思っているスタートアップの方にも是非お声掛けいただき、イノベーションの可能性を共に探っていきたいです。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
片山:スタートアップとヤマトが協業することによって、両者のビジネスがスケールできるように、ヤマトの持つアセット、知見を活用できます。
最後に一言お願いします
片山:物流とその周辺市場には、まだまだイノベーションの余地があります。それはヤマト単独では実現できるものではなく、新たなテクノロジーや発想を持ったスタートアップの皆さまの力が必要です。「運送」から「運創」へ、イノベーションを通じて新しい「運び方」を一緒に創造しましょう!
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