大竹氏に伺いました

何をしている会社ですか？

大竹：丸井グループは家具の月賦販売で1931年に創業し、「小売・金融一体の独自のビジネスモデル」を時代やお客さまのニーズの変化に合わせ、革新・進化を続けてきました。

現在では『すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブで豊かな社会を共に創る』というミッションを掲げ、その実現のための長期ビジョン『ビジネスを通じてあらゆる二項対立を乗り越える世界を創る』を宣言しています。
この長期ビジョン達成のために創出した新たなビジネスモデルが、これまでの「小売×フィンテック」のビジネスモデルに「共創投資」を掛け合わせた「小売×フィンテック×共創投資」という三位一体のビジネスモデルです。共創投資先とのシナジーを追求することで、「小売」「フィンテック」個々の事業の総和を超えた価値の創出を目指しています。

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は？

大竹：私たちのミッションやビジョンに共感していただける方と、共創を通じて「将来の地球・世代と共存する選択肢」「『私らしさ』と『他者とのつながり』を実現する選択肢」「所得格差を解消する選択肢」の３つの選択肢を提供していきたいと考えています。

そのため、投資においても「共創」によるシナジー効果を重視し、スタートアップだけでなく、上場企業も含めて累計28社（21年3月末時点）へ出資しています。出資先企業との共創を加速させるための仕組みとして、20年7月より執行役員をリーダーとする共創チームを発足しました。21年10月には24チーム総勢211名体制（出資先以外の企業も含む）となり、丸井グループのリソースをフル活用して共創・オープンイノベーションの実現を推進しています。

また、特にD2Cを注力分野として掲げており2020年2月には『D2C＆Co.株式会社』を設立しました。『D2C&Co.株式会社』では、D2Cスタートアップ企業への出資のほか、マルイ・モディへのPOPUP・出店のお手伝いや、メディアを通じた認知拡大などを推進し、D2Cのエコシステム発展を目指しています。

御社の課題は何ですか？スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか？

あらゆるモノがネットで買える時代になり、リアル店舗はモノを売るだけでは存続できなくなるという危機感を強く持っています。そこで、マルイ・モディは「売らない店」を標榜し、お客さまに新たな出会いを提供できるイベントフルな店を目指しています。

そのため、デジタルネイティブなスタートアップ企業の皆さまに出店いただくことで、スタートアップ企業さまには顧客とのエンゲージメント向上や、新たな顧客層の開拓につなげていただき、マルイはお客さまの体験価値向上につなげていければと考えています。

また、フィンテック事業においては、ファイナンシャルインクルージョンを実現するために、マイクロファイナンスや保険など、既存の金融サービスにとらわれない新たなサービスの創出をめざしています。

スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか？

大竹：小売・フィンテックの面で幅広くお手伝いが出来ればと考えています。

【小売：店舗出店のお手伝い】
関東を中心に、東海、関西、九州に22店舗を運営していますので、ニーズに合わせて店舗、区画のご提案が可能です。
また、弊社社員による店舗運営の受託や、店舗の設計・施工、商品の倉庫保管・配送にいたるまで、出店に関するさまざまな業務をグループ全体でサポートしていますので、店舗出店の経験がないスタートアップ企業さまも安心してご出店いただけます。

【フィンテック：クレジットカード決済・送客】
エポスカードの700万を超える会員様に対して、サービスやご優待情報のご案内が可能です。また、ECサイト上で、エポスカードお申込み後の即時審査ですぐにお支払いが可能になる決済サービスの導入も行っています。初めてエポスカードをお申込みの方はその場で入会特典もご利用いただけるので、購入促進策としてもおすすめです。

資料はこちらから。

最後に一言お願いします

大竹：私たちが掲げるビジョン、ミッションは、弊社だけで実現するものではなく、この想いに共感していただけるすべてのステークホルダーの方と共に創り上げていくものだと考えています。すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブで豊かな社会を、是非一緒に創り上げていきましょう！