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2023年12月11日

生成AIで補助金申請作業「20時間が12分に」補助金クラウドStayway/【MUGENLABO Café・推しスタ】

株式会社Stayway
佐藤 淳
代表取締役 CEO

MUGENLABO Magazine編集部では定期的に開催している「スタートアップ×大手企業」のマッチングイベント「MUGENLABO Café」にやってきてくれたスタートアップをピックアップしてご紹介しています。今回は名古屋で開催されたMTG Venturesとのコラボ回で実施されたスタートアップ・ピッチから2社をご紹介いたします。


補助金クラウドStaywayが運営するクラウド型の補助金・助成金対応支援サービスです。特に中小企業に焦点を当て、顧客への情報提供から相談対応、申請支援まで一連のプロセスをサポートしています。今回、ピッチで披露されたのはChatGPTの基盤となる生成型AI「GPT-4」を活用した補助金申請効率化のアイデアです。


北陸銀行や北海道銀行が実証実験に参加しているもので、このサービスを使うことで「大体20時間ぐらいかかる書類作成が12分で作れるように」(同社代表取締役の佐藤淳氏)なるとのことです。

Staywayの創業は2017年。デロイト出身で公認会計士でもある佐藤氏が別事業で直面した「補助金申請」の煩わしさをきっかけに創業したのが同社です。佐藤氏は補助金申請にまつわる課題を次のように指摘します。

補助金の課題は三つあります。一つがフォーマットが全部バラバラであること。二つ目はそもそも申請するのがとても面倒くさい。そして三つ目が後払いです。補助金はもらえたらラッキーと思う方もいるかもしれませんが、実はお金が入ってくるのは1年半後で、資金力がある企業でなければ使いづらい。

佐藤 淳さん

補助金クラウドサービスは中小企業を中心にファンドや金融機関などいくつかのシリーズとして展開しており、企業が使える補助金を自動的に判別して書類を自動で作成し、資金を先払いするというサービスを提供しています。

今回、プレゼンテーションで示されたGPT-4を使った書類作成の自動生成サービスは、東京大学松尾豊研究室出身メンバーらが設立した、ジェネレーティブAI開発特化のスタートアップ「GenerativeX」との共同研究によるものです。

申請書を作成する会社の基本情報や事業サービスの内容、展望、業績、雇用状況などを入力すると自動的に申請書がアウトプットされていきます。佐藤氏は補助金と生成AIの組み合わせは相性がよく、補助金申請だけでなく、稟議など他の領域にも展開できるのではと展望を語っていました。

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