- インタビュー
2023年09月29日
めんどくさいSEO対策を生成AIが自動化「+AI Writer」はデキる子/【MUGENLABO Café・推しスタ】
- 株式会社Apollo
江部 正周 - プロダクト責任者
MUGENLABO Magazine編集部では定期的に開催している「スタートアップ×大手企業」のマッチングイベント「MUGENLABO Café」にやってきてくれたスタートアップをピックアップしてご紹介しています。今回は生成型AIの活用を推進するスタートアップApolloさんが展開する記事生成AI「+AI Writer」をご紹介いたします。
2019年創業のApolloは創業者で代表の鈴木アレン啓太さんを中心に20名ほどのメンバーで構成されたエンジニアリング集団です。エンタープライズを中心にAIによる業務効率化、デジタル化の支援などを手掛けており、その開発基盤として今年の夏に「+AI Studio」を発表しています。+AI Studioは企業のカスタマイズ要件に応じて、適切なAIリソースを提供する開発基盤でしたが、よりマーケティング寄りの汎用目的に特化したサービスとして生まれたのがこの記事生成AI「+AI Writer」になります。
開発した同社の江部正周さんにお話を伺いました。ちなみに鈴木さんと江部さんは慶應大学時代の同窓で、卒業後に日本総合研究所で開発回りを経験し、再び鈴木さんと再開してApolloに参加された人物です。
ChatGPTの登場で一気に注目が集まった生成系AIですが、普段、みなさんはどのような活用をされているでしょうか?私たちも文字を扱う仕事をしているので、インタビューした内容の文字校正などに活用しているのですが、これまで人手を使っていた作業を大きく効率化してくれています。ただ、一方で安定的に作業をしてくれるかというと、やはりばらつきがあったり、複雑な文章を書いて欲しいなどのリクエストはまだまだ依頼できない状況です。
+AI Writerはこの記事制作というワークフローに特化したことで、これらの問題を解決しようとしています。論より証拠、まずは次の一文をご覧ください。
これはWikipediaにあるデジタルトランスフォーメーションの文章を+AI Writerで記事生成したものです。実施したのはタイトルを入れて、外部連携ソースとしてWikipediaの該当情報を紐づけただけになります。文章として再構成され、より読みやすい文章になっているのではないでしょうか?
そうです、+AI Writerのよさはこの外部や社内の情報を取り込んだ記事生成にあります。具体的には彼らが+AI Writer用にチューニングしたオリジナルの言語モデルをベースにいくつかのモデルを組み合わせて出力しているそうで、文書にもなっていない箇条書きメモのような状態でもタイトルを入れるだけで「文章として」編集してくれます。
鈴木さんによると、特に今、注文が多いのがSEOなどの事業を手掛けている方々だそうです。これまでSEO対策において調査・計測まではできたものの、具体的なコンテンツの修正については手動がメインでした。このリライトを+AI Writerは自動化してくれる、というわけです。さらにリライト生成したコンテンツがSEO的にどういう状況かも教えてくれます。
もちろん事業者が直接、この+AI Writerを導入することで例えば、様々な事業者のケーススタディコンテンツ作りを効率化できるようにもなりますし、日々刻々と変化するSEO対策に合わせた面倒なリライト業務も半自動化することもできるようになる、というわけです。
現在の提供はSaaS形式なので個別のチューニング(例えばMUGENLABO Magazineっぽい記事にする)は一部のみ対応ということで、個別に相談すれば各社オリジナルの言語モデルを作ってカスタマイズすることも可能というお話でした。料金はクラウドタイプのものでプランによって月額5万円から20万円程度までが用意されており、文字数によって超過分について従量課金される仕組みになっています。
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