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2025年10月07日

スタートアップに会いたい!Vol.98- ラック

株式会社ラック
樋口 健
代表取締役副社長

連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業100社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2025」からご確認いただけます。


【ローソンエンタテインメント】に続く第98回目はラックです。ラックの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!


樋口氏に伺いました

何をしている会社ですか?

樋口:株式会社ラックは、1986年に創業したIT企業です。「たしかなテクノロジーで『信じられる社会』を築く。」というパーパスのもと、サイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーとして、最新テクノロジーを駆使して安心・安全な社会の実現を目指しています。累積29,000件を超えるセキュリティ診断、1日あたり25億件のログを処理する24/365の監視サービス「JSOC」、5,000件以上の出動実績を有する緊急対応サービス「サイバー緊急センター」など、各サービス領域において国内トップクラスの実績を持ち、国や企業のサイバー攻撃対策を幅広く支援しています。

今後も日本のサイバー立国を民間分野でリードすべく、既存事業はもとよりAIやIoTといった新たな技術領域におけるセキュリティ技術やサービスを創出し、デジタル社会全体の安全・安心に貢献することを目指します。

これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?

樋口:人々が暮らす「街」全体の安心・安全なデジタル利活用により、活力ある未来の街づくりを目指す「SmartTown構想」を掲げ、スマートシティ/デジタルヘルス/IoTなどの領域を中心に、社会課題解決に挑戦するベンチャー企業へ15社ほど投資してきました。加えて、技術革新著しいAI分野のスタートアップ複数社と連携し、サイバーセキュリティサービスの高度化にもチャレンジしています。

御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?

樋口:現在の事業の課題として、特に以下3つのテーマについてスタートアップの皆様のお力を借りたいと考えております。

  1. B2C(個人や従業員)向けのサイバーセキュリティサービスの開発
    従来のセキュリティ対策は国や企業などの「組織」を守ることに主眼が置かれていましたが、オンライン詐欺や金融犯罪など、個人をターゲットとする攻撃が深刻化しています。親会社のKDDIとLAC、そしてユニークな技術を有するスタートアップとの共創により、一般消費者をサイバー犯罪から守るソリューションを開発したいと考えています。
  2. 生産性や社員エンゲージメントを飛躍的に改善するAIソリューションの開発
    AIエージェントの力で従業員一人ひとりのパフォーマンスを最大化し、企業全体の競争力を高めることを目指します。LAC自身が自らをテストベッドとして新たなAIエージェントを開発し、その成果をお客様やパートナーに横展開したいと考えています。
  3. SMB(Small Medium Business)向けセキュリティソリューションの開発
    潤沢な資金により防御力を強化できる大企業に比して、SMBのセキュリティ対策は資金面でも人材面でも十分とは言えません。AIを活用した安価かつ自動化されたソリューションパッケージを開発することで、日本社会全体のサイバー防御力の底上げを図りたいと考えています。

スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?

樋口:LACがスタートアップの皆様に提供できるアセットは以下3点です。

  1. 2,000社を超える既存のお客様とのネットワーク
    スタートアップ各社が有するプロダクトを多くのお客様にご紹介すると共に、PoCを含めた導入サポートを行うことで、ユースケースを積み上げていくことが可能です。
  2. LACのエンジニアリングチームを活用したエンハンスメント
    LACは1,000人以上の内製開発エンジニアを有しており、スタートアップ各社のプロダクトのセキュリティ強化を含めて、様々な機能エンハンスメントをサポートできます。
  3. LAC自身をテストベッドとして活用
    LACグループの2,600名超の社員がテストユーザとなり、スタートアップのプロダクトを実地検証することで、より完成度の高いプロダクトを迅速に市場に投入できると考えます。

最後に一言お願いします

樋口:LAC自身も、かつてはスタートアップ企業でした。創業者の三柴元が、新橋の雑居ビルで会社を立ち上げた時の社員数は僅か3人。何度も経営危機を迎えながらも「本気で社会に役立とうとする企業は絶対に潰れない」という覚悟と信念をもって真摯に課題解決に取り組み、成長を続けてきました。

社員数が2,600人を超えた現在でも、創業者のチャレンジスピリットと「社会を守る」という覚悟は脈々と引き継がれています。安心・安全な社会を共に創造していくために、スタートアップ各社との協業機会を首を長くしてお待ちしております。

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