- インタビュー
2025年01月16日
固有情報に基づく 多言語AIチャットボットを開発! - Kotozna
- Kotozna株式会社
後藤 玄利 - 代表取締役
2025年1月10日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ5社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
4社目はKotoznaです。事業者の多言語化とDXを促進する多言語コミュニケーションサービスを提供するスタートアップです。今回は、Kotoznaの代表取締役 後藤 玄利氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- 「Kotozna ConcierGAI」は生成AIを活用した多言語AIチャットボットです。クライアントの固有情報に基づき、生成AIが正確な回答を多言語で自然に回答します。
代表取締役の後藤氏に伺いました
何をしている会社ですか?
後藤:Kotozna株式会社は、「言葉の壁を取り除く」をミッションに、多言語対応のAI技術を活用したサービスを提供する企業です。観光業界を中心に、生成AI(ChatGPT)を基盤とした多言語チャットボットを開発し、訪日外国人や多国籍の顧客対応における言語の課題を解決します。主力サービスは、ホテル向けの多言語デジタルコンシェルジュ、および観光案内やカスタマーサポートのサービス向上を支援する生成AIを活用した多言語AIチャットボットです。
当社のサービスは、国内外500以上のホテルをはじめ、大阪観光局やシンガポール・チャンギ空港などで導入され、観光分野で急速に市場を拡大しています。技術の強みは、クライアントごとに特化したカスタマイズが可能で、多言語など業界特有のニーズにも対応できる点です。
ビジネスモデルとしては、観光施設や企業にサービスを提供するBtoBモデルを採用。グローバルな人材を活用し、世界市場への拡大を目指しています。また、テキストにとどまらず、音声や画像、感情認識を取り入れた次世代AIサービスの開発にも取り組んでいます。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
後藤:Kotoznaを立ち上げた背景には、「言葉の壁を取り除き、人と人を繋ぐ」という理念があります。前職のケンコーコムでインターネットが社会を変革する可能性を実感し、次はAI技術を活用して社会課題を解決することに挑戦しました。2016年当時、日本は少子高齢化や地方衰退が進み、観光が地方経済の成長エンジンとして期待されていましたが、外国人観光客とのコミュニケーションの課題が存在していました。
そこで、AIと機械翻訳技術を活用し、言語の壁を取り除くことで、インバウンド観光や地域活性化を支援するサービスを構築。多国籍で多様性を重視した組織を作り、グローバル市場で戦える企業を目指しています。このように、Kotoznaは社会課題を解決するためのビジョンとテクノロジーを融合した会社方針に基づいて設立されました。
これからの目標はありますか?
後藤:Kotoznaの目標は、「言語の壁を取り除き、人と人、企業と顧客を繋ぐ」ことを中心に、生成AI技術を活用したサービスをグローバルに展開することです。現在は観光業やサービス業を主軸に、AIチャットボットを提供していますが、短期的には日本国内での基盤を強化し、中長期的には世界中の中小企業にもその技術を提供し、AIの普及を促進します。特に大阪観光局やシンガポール・チャンギ空港JEWELショッピングモールでの導入実績に基づき、世界最高水準の生成AIチャットボットを簡単に構築できるコンテンツマネジメントシステム(CMS)を開発中です。
このCMSにより、業務知識だけでAIチャットボットを作成できる環境を提供し、中小企業がコストを抑えつつ、グローバル市場で競争力を高める機会を創出します。これにより、生成AI技術が世界中の隅々まで行き渡る未来を目指しています。
Kotoznaのサービスが広がる未来では、言語の壁がなくなり、あらゆる国や地域で円滑なコミュニケーションが可能になります。観光業では、旅行者が現地の文化やサービスを深く楽しめる環境が整い、地方や観光地の活性化が進むでしょう。また、中小企業が手軽に高度な生成AIを活用することで、グローバル市場での新たなビジネスチャンスを掴むことができ、地域経済の発展にも寄与します。
Kotoznaは、言語と文化の壁を超えた多様性豊かな社会を実現するための基盤を築き、人々や企業が新しい価値を創造できる未来を目指しています。
最後に一言お願いします
後藤:Kotoznaは、生成AIチャットボットを通じて、言語の壁を超えた新しい価値を共創できるパートナーを求めています。事業連携では、代理店やOEMを通じたサービス拡大や、再販を通じた市場浸透を目指しています。また、社内利用として、多言語対応窓口や接客業務、外国人労働者受け入れ研修での活用を支援し、業務効率化と顧客満足度の向上を実現します。さらに、シリーズB資金調達を通じて事業のさらなる拡大を目指し、信頼ある金融機関や企業との連携を強化していきます。共に新しい未来を築きましょう!
- めぇ〜ちゃん
- 事業者の多言語化とDXを促進する多言語コミュニケーションサービスを提供するKotoznaにこれからも注目です! それでは次回もお楽しみに!
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