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2021年11月26日

優勝賞品は4000万の別荘!?手にしたのは女性向けキャリアスクール運営のSHEーーIVS2021那須参加レポート

コロナ禍を経て2年ぶりに、スタートアップ・カンファレンス「IVS2021」が11月17〜19日にて開催されました。スタートアップや登壇者のピッチとセッションの模様をMUGENLABO Magazine編集部の新米記者めぇ〜ちゃんよりお送りします。


めぇ〜ちゃんMUGENLABO Magazine編集部
本誌の新米記者。事業共創やオープンイノベーション、CVCに関する知識を勉強しながら、MUGENLABO Magazineの制作に携わる。
めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
那須高原の大自然の中で開催されたIVS2021に初めて参加しました!会場には野外サウナや焚火、BBQスペースなど那須高原ならではのコンテンツがたくさん!至る所で、スタートアップ経営者・VC・CVC担当者が活発に交流している姿が見られ、日本最大級のスタートアップイベントのすごさを感じる3日間でした。特に印象深かったパネルセッションとピッチイベントについてレポートします!

セッション

今回のIVSのセッションは、大会場だけでなく、コテージ内で登壇者とインタラクティブにコミュニケーションが取れるセッションも多くありました。そんなインタラクティブなセッションの口火を切ったのはKDDI∞Labo長の中馬部長です!
セッションのタイトルは、「変革する個のエンパワーメント〜既存産業構造はどう変わるのか〜」で、テクノロジーや新たなプラットフォームが生まれることで、従来光が当たらなかった職業や人に光があたり、個々人が物心両面で豊かになれるといったトークが繰り広げられました。

他にも那須開催ならではの登壇者と来場者がインタラクティブにコミュニケーションをとる場面も見られました。以下、私の中で特に印象に残ったセッションを2つ紹介してみます。

岡本 彰彦氏(Headline Asia パートナー)
杉江 陸氏(株式会社Paidy 代表取締役社長兼CEO)
甲斐真一郎(株式会社FOLIO 代表取締役CEO
セッション名 「Paidy、Folioにおける成長戦略としてのM&A」

スタートアップとして日本最大級のM&AとなったPaidyやSBIグループ入りを果たしたFolioのM&Aの舞台裏を赤裸々にお話いただくようなセッションでした。
特に「M&Aは目的ではなく、成長のための手段であるという点」という言葉が印象的でした。甲斐さんは「スイングバイIPOを目指す」とおっしゃられ、M&Aを一回りも二回りも大きい成長のために上手に使っている印象を受けました。巨額の買収を成功させた、杉江さんも「M&Aの目的はエグジットストラテジーとしてのM&Aではなく、グロースストラテジーとしてM&Aを目指す」とおっしゃられていました。


セッション風景

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
M&Aは会社の成長のための手段として使用することが大事なのですね!


シデナム慶子(LUCA Ltd. CEO)
キャシー松井(MPower Partners  CEO兼ジェネラルパートナー)
セッション名「スタートアップはESG投資にどう向き合うべきか」

ESG投資に関してわかりやすくご説明いただけるセッションでした。
ESG投資対象は、当然環境に良い事業やマイノリティをエンパワーメントする事業も含まれますが、それは狭義のESG投資であり、ESG投資に重要な要素は企業や経営者がESGを不完全ながらも戦略に組み込み、カルチャーとしてそれを信じていることだそうです。
また、ESG投資と聞くとリターンギブアップ、つまり利益とESG要素をトレードオフにするようにも一見すると思えますが、近年トレードオフの関係ではなく、むしろリターンエンハンスになっているようです。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
ESGと聞くと社会にいいけど、お金は儲からない印象をいただいていましたが、むしろESG要素があると、利益や売上があがるということは目から鱗でした!

ピッチコンペティション「ローンチパッド」

何といってもIVSの目玉は、次世代を担う有力スタートアップたちによるピッチイベントです。審査を通過した14社のスタートアップが熱いピッチを繰り広げました。
その中でも栄誉ある1位に輝いたのは、KDDIの出資先でもあり女性向けキャリアスクールを運営するSHE社でした。
SHE社は、どこでも働けるスキルと自信をもって働くことができるマインドセットをオンラインスクールとコーチング、コミュニティを使って実現しています。代表の福田さんの表彰式でのコメントが印象的で「会社のメンバー・キャリアスクールの会員の皆さんのおかげで1位をとれた」「次世代の女性起業家や女性チャレンジャーに勇気を与えられるといいと感じている」「この賞は通過点である」と大変視座の高い優勝インタビューでした。


SHE社

また惜しくも優勝は逃したものの、素晴らしいプレゼンをされたスタートアップも簡単にご紹介します!


株式会社HAKKI AFRICA

アフリカの中古車特化のBuy Now, Pay Laterを提供している会社で、アフリカでは無担保融資が通らないという課題を、決済サービスの利用履歴をAIで分析することで、無担保融資を実現させている会社です。また、そのAIによる与信の精度は95%で非常に高い水準を保っていることもこの会社の強みとなっています。


株式会社カンリー

店舗の顧客接点を最適化する「店舗情報一括管理SaaS / Canly(カンリー)」を提供している会社で、店舗ごとに運用していたGoogleマイビジネスページやHP、各SNSの店舗情報を一括管理するSaaSを提供することで、口コミなどのデータ分析により店舗運営上の課題を特定、導入企業の成長サポートを行っています。実績としては15000店舗に導入されており、YOY600%と急成長企業でした。


株式会社Kiva

最後にご紹介する企業は、どんなECサイトでもApple Careのような保証を提供できるサービス「proteger(プロテジャー)」を提供している会社です。通常の企業が、延長保証を導入したくても、保証会社の審査難度が高く、保証会社への対応が面倒という課題を、エンベデッドファイナンス型で、ECサービスに保証サービスを簡単に導入可能なソリューションを提供することで解決しています。海外にはユニコーン企業も存在する領域で、今後の成長に期待が膨らみます。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
極寒の那須高原で繰り広げられた熱い熱いセッションやピッチはどれも大変勉強になるものでした。今回は、すべてをお伝えすることが難しいことが大変残念ではありますが、今回はこの辺で終わればと思います!今後も、日本のスタートアップが集まる地にめぇ~ちゃんは参上しますので、次のレポートもぜひお楽しみに!以上新米記者めぇ~ちゃんでした!!

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