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2025年04月16日

AIプラットフォーム「Ardi」を開発- グラフェン・ジャパン

グラフェン・ジャパン株式会社(親会社:Graphen,Inc.)
前島 忠人
代表取締役社長

2025年4月15日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。


2社目はグラフェン・ジャパンです。人工知能技術の開発に取り組み、企業の生産・開発のためのオンラインプラットフォーム「Ardi(アルディ)プラットフォーム」を提供するスタートアップです。今回は、グラフェン・ジャパンの代表取締役社長 前島 忠人氏にお話を伺いました。


めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
人間の脳の様に、情報・データの複雑な相関性・関係性を見つけ判断・推論するGraphen 先端AIプラットフォームをベースに、金融、車載、ヘルスケア、創薬、デジタルヒューマンソリューションを提供しているスタートアップです!

代表取締役社長の前島氏に伺いました

何をしている会社ですか?

前島:弊社は、2017年米国NYで設立したGraphen,Inc.の日本法人として23年10月に設立しました。Graphenは、グラフ機能を強化し推論機能で人間の脳の様に動作する先端AIプラットフォームをベースに、デジタルヒューマン・金融・車載・ヘルスケア・創薬ソリューションを海外市場で導入しています。機械学習、深層学習は本来の脳の動きと異なり、精度を上げる為には大量のデータが必要です。弊社AIは、ML,DLで出来ない属性の異なる情報・データを同一モデル内で学習し、複雑な関係性を見つけ(コンテキスト化)、少ない情報・データ量でも各ドメインのノレッジをベースに、高精度の判断を小さなマシン能力で人間の脳の様に動作する点が特徴です。

なぜこの会社を立ち上げたのですか?

前島:元IBMチーフサイエンティストでワトソンの開発責任者であったDr.Lin (創業者&CEO)は、人工知能(AI)の進化を見据え、当時から本来の脳の動きと異なる機械学習・深層学習ではない脳を模したAIプラットフォームを構築することを目指し創業しました。

学習させる情報・データ量が多くなれば機械学習・深層学習は判断の精度が高くなると言われていますが、当該情報・データを大量に集めることが大きな負担になっています。少ないデータ量でも高精度の判断を実現し、小マシン能力・省電力で動作するAIへのニーズは非常に高いと感じています。企業にとって必須技術となるAI技術を通して、ウエルビーイングの向上に向けて貢献できれば幸いです。

これからの目標はありますか?

前島:労働人口が減り、業務イノベーションを図る企業にとってAIは必須基幹技術です。AIは技術の幅が広く単機能で十分なアプリもあれば高機能が要求されるものもあります。

例えば、ヘルスケアでは、疾病の原因となる遺伝子変異、タンパク質変異をオミックス・プロテオーム解析で見つけ未病状態の見極め、早期予防、新たな治療法の創出に繋がり、結果的に医療費の削減に繋がります。また創薬では、通常のAIツールと異なり、タンパク質構造予測、毒性、副作用、ADMEなどワンステップで実施し、短期間・低コストで高精度で化合物候補の開発が可能です。弊社の高機能AI、独自バイオロジーツール・医療ノレッジを活用し、コスト面で着手が難しい希少疾患に対する効果的・効率的な化合物開発などに貢献が可能であると考えています。

最後に一言お願いします

前島:基幹技術となるAIについては多くの企業が提供しており、採用される企業にとって慎重に検討されることは当然のスタンスと理解します。海外発のスタートアップではありますが、皆様が抱えている課題に対して弊社がどう貢献できるかお打ち合わせを通して丁寧に対応し、ご理解いただいた上でPOCを実施、弊社技術ソリューションの強みを納得いただくことが重要と考えています。まずはお気軽に声掛けいただければ幸いです。イノベイティブで創造性ある社会に向け是非一緒に取り組んで参りましょう!

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
人間の脳の全機能を模倣する、独自な高度AIソリューションを開発するGraphenにこれからも注目です!
それでは次回もお楽しみに!

グラフェン・ジャパン株式会社(親会社:Graphen,Inc.)
https://www.graphen.ai
人工知能技術の開発に取り組み、企業の生産・開発のためのオンラインプラットフォーム「Ardi(アルディ)プラットフォーム」を提供

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