1. TOP
  2. インタビュー
  3. SPE電解合成技術を活用した化学品開発- ElectroFluxion
  • インタビュー

2025年08月26日

SPE電解合成技術を活用した化学品開発- ElectroFluxion

株式会社ElectroFluxion
衣笠 仁教
取締役

2025年8月22日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。


2社目はElectroFluxionです。SPE電解合成技術を活用した化学品開発・販売を行うスタートアップです。今回は、ElectroFluxion 取締役の衣笠 仁教氏にお話を伺いました。


めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
化学品づくりを電化させるための、電解合成技術を開発しています!

取締役の衣笠氏に伺いました

何をしている会社ですか?

衣笠 :弊社は固体高分子電解質膜を用いたフロー式電解合成(SPE電解合成)技術・電解実験自動化技術を有し、これらを化学品合成分野に適用することで、化学品づくりの電化(反応駆動力を従来の熱から電気へシフト)に取り組んでいます。

サービス内容としては、電解を用いた生成物のターゲティング・反応条件の最適化から実機レベルまでのスケールアップ・大型システムの導入までを一気通貫で行っています。現在、化学系の企業様を中心に様々なテーマで電解技術の導入支援を実施しています。


サービスイメージ

なぜこの会社を立ち上げたのですか?

衣笠 :化学品産業は日本の主力産業でありながらCO2排出量は鉄鋼業に次いで多く、国際的な競争力も低下しています。一方で、様々な化学品が我々の生活を豊かに支えてくれていることも事実です。我々は化学品自体が問題なのではなく、その製造方法が問題なのであるという信念のもと、化学品づくりをグリーンかつ高効率に電化させることをミッションとして掲げ、スタートアップを設立しました。

近年、自動車が電化しているのと同様に、莫大な熱エネルギーを消費している化学品・医薬品製造においても電化していくことは時代の必然だと考えています。

これからの目標はありますか?

衣笠 :これからの目標は、弊社SPE電解合成技術を取り入れた大型の電解フロー合成システムを実際に化学メーカ様の製造プロセスに導入することです。

これにより、化学品産業の2つの大きな課題 ⑴脱炭素化と ⑵労働生産向上 の解決に貢献し、脱炭素・自動化時代に相応しい新しい製造方法として、グローバルに展開させていくことを目指します。

従来の熱反応に対して、圧倒的にQCDSE(品質・コスト・納期・安全性・環境の経済合理性)の優れた化学品づくりができる未来が想像されます。

最後に一言お願いします

衣笠 :電解は電解質膜だけでなく触媒・電極・溶媒・流路構造など複雑なアッセンブリであるため一定の導入ノウハウは必須になりますが、化学・バイオ分野を中心に非常に展開性・汎用性のある技術です。

そもそも電解を使ってどのようなことができそうか、ということからサポートしておりますので、特に化学・バイオ分野における低コスト化・生産性改善・新規事業/新規合成・脱炭素/省エネなどについて、課題意識・ご興味ある企業の方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご連絡ください。

めぇ〜ちゃんめぇ〜ちゃん
電解技術で化学品製造の脱炭素化と効率化を目指すElectroFluxionに注目です! それでは次回もお楽しみに♪

株式会社ElectroFluxion
https://electrofluxion.co.jp/
SPE電解合成技術を活用した化学品開発・販売

関連記事

インタビューの記事

すべての記事を見る記事一覧を見る

Contactお問い合わせ

掲載記事および、
KDDI Open Innovation Program
に関する お問い合わせはこちらを
ご覧ください。