- インタビュー
2025年10月27日
オートフォーカスグラスで視力低下問題の解決に挑む- エルシオ

- 株式会社エルシオ
李 蕣里 - 代表取締役CEO
2025年10月25日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ4社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
2社目はエルシオです。独自開発したフレネル液晶レンズ搭載の「オートフォーカスグラス」の開発ならびにXR分野向けレンズの展開をするスタートアップです。今回は、エルシオ 代表取締役の 李 蕣里氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん- 「Elcyo Glasses」とは、自動でピントが合うオートフォーカスグラスです。老眼、近視、遠視等の症状を持つ人たちの視力をサポートする眼鏡です。現在はプロトタイプの開発中ですが、およそ2年後に、1本約10万円で販売を予定しているスタートアップです!
代表取締役の李氏に伺いました
何をしている会社ですか?
李 :大阪大学発の液晶レンズの光の波面制御のテクノロジーによって、視力低下の問題を解決するオートフォーカスグラスを開発しています。このレンズを搭載した眼鏡やXRグラスは、人の視界を自然に最適化して、クリアに見えるようにするので、毎日を快適に過ごせるだけでなく、デジタルデバイス使用による目の不調を防ぎます。老視、近視、小児弱視等の方の視生活をサポートします。

サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
李 :代表が、学生時代に、小児弱視と知的障碍を併発している女の子に出会い、彼女のように目の病気に悩まされている人たちの治療を少しでも早くより安心して行ってもらいたいと考え始めたことから、いつでもだれでも見たいものが見える世界を実現するというビジョンを弊社は持っています。
これからの目標はありますか?
李 :自分の目に合わせた視界を提供してくれる眼鏡によって、目の病気を予防して、健康を守ってくれる未来を目指しています。さらに液晶レンズは、新しい見え方を提案•創造していくことができます。様々なデジタルデバイスに映し出された映像を視聴者の目に合わせた快適な見え方にし、これまでにない便利な体験を作り出していきたいと考えています。
最後に一言お願いします
李 :弊社の開発している液晶レンズは設計の自由度が高く、光学製品として広い応用展開が可能なものです。アイウェア用途以外であっても、世界を良くするための共創ができるのであれば是非ご検討をお願い致します。
KDDI 山本- ★推しポイント★
現在は人が自身の視力や健康状態に合わせてメガネを選ぶのが当たり前ですが、「メガネが人に合わせる時代」というのが、本当にすぐそこまで来ていると感じます!
エルシオが開発する液晶レンズによる度数可変という発想は、老眼や弱視といった社会課題の解決だけでなく、XRやスマートグラスといった次世代デバイス領域にも大きな可能性を持っています。また、単なる視力補正ではなく、“見え方のストレスを無くす”という新しい価値を作られており、日常生活の健康や教育からXRといった多様な産業へも繋がる技術だと感じています。
ヘルスケアからエンターテインメントまで、幅広い領域における眼の課題に挑むエルシオに注目です!
それでは次回もお楽しみに♪

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