- インタビュー
2026年02月12日
スタートアップに会いたい!Vol.104- 大和ハウス工業

- 大和ハウス工業株式会社
栗原 将由 - 経営企画部新規事業開発室 室長
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業100社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2025」からご確認いただけます。
【野村不動産】に続く第104回目は大和ハウス工業です。大和ハウス工業の課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
栗原氏に伺いました
何をしている会社ですか?
栗原:大和ハウス工業は、2025年4月5日に70周年を迎えました。創業来、「建築の工業化」を理念に、日本初のプレハブ住宅の開発・供給、国民が住まいを手に入れやすくするため日本初の住宅ローンシステムを考案、マイカーの普及を見据えてロードサイド店舗への進出、そしてECの普及を見据えて各地へ物流施設の開発など、常に時代の先の先を見据えたイノベーションで事業を創出、成長を実現してきました。
創業者・石橋信夫は、“国が、国民が、何を求めているか”を起点に新しい事業を興し、2055年創業100周年時に10兆円の企業グループになることを常に“将来の夢“として語っていました。そしてそれが、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、住宅・建設の枠を超え、更に事業の拡張を目指す私たちの推進力となっています。事業拡張のキーワードは、「アスフカケツノ」。ア:安心・安全、ス:スピード・ストック、フ:復興、カ:環境、ケ:健康(ウェルネス)、ツ:通信(AI含む)、ノ:農業、の領域でイノベーション、そして事業創出を目指します。
しかしながら、これらのテーマは、私たちだけで成し得ることは不可能です。“将来の夢”をみなさまと共有することで、大企業同士のリソース、スタートアップ企業の革新的な技術・視点を掛け合わせ、既存の枠に収まらないビッグバンを起こし、将来世代のための未来価値の創造を、共に進めていくことを目指しています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
栗原:以下、3つの取り組みをご紹介します。
- 2018年より「Build the Future. 築こう、未来を。」を具現化するオープンイノベーションプログラムを運営し、社外の皆さまと共創を進めております。これまでに550件以上の事業提案をいただき、複数の協業実績があります。
- 2024年3月に総額300億円のCVCを組成し、運営会社として大和ハウスベンチャーズを設立。2025年12月末時点で25社への出資を実現しています。
- 人財育成、企業風土醸成、新規事業の創出を柱に2024年4月から始めた社内起業制度「Daiwa Future 100」では、2年間で総数2,000件以上の事業アイデアが集まり、現在10件が事業化に向けて検証中です。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
栗原:今後の課題は、事業ポートフォリオの拡張です。住宅、マンション、商業施設、事業施設・・・と一見ポートフォリオを組めているようですが、いずれも「ハコモノを建てる」で括れるものです。
したがって、
- 完全飛び地の新規事業開拓する【キーワードは、「アスフカケツノ」】
- グループ3,200万人の既存顧客へのサービス提供でLTVを最大化する
- 2026年度中にリリース予定の第8次中期経営計画重点テーマ(詳細は後日開示)で協業する
ことで、「新たな価値創出」を目指します。
そのためにはスタートアップを含める他社様が持つ技術・ノウハウ・ネットワークと、当社のアセットや現場力を掛け合わせて、スケールのある事業共創に挑戦したいと考えています。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
栗原:大きく分けて2つ提供できると考えています。
- 大和ハウスグループの3,200万人の顧客基盤
幅広い事業領域で形成した 3,200万人規模の顧客基盤は当社の大きな資産です。多様な生活・産業シーンにおけるリアルデータや接点を活かし、事業創出の可能性を広げることができると考えます。 - 総合技術研究所の連携
人口減少や気候変動といった社会課題の解決、地盤基礎や構工法などの建築領域からAI・ロボティクスなどの先端領域まで、11分野に及ぶ研究開発体制を自社で保有しております。社会課題を見据えた技術探索・研究力は、共創先からも高く評価される自社独自のコアコンピタンスです。
創業者・石橋信夫の言葉
最後に一言お願いします
栗原 :大和ハウス工業は、どんなに規模が大きくなろうと、脈々と受け継がれる、“野武士のような逞しさ”を持ち、そして“永遠のベンチャー企業たれ”の精神で、挑戦を止めない!逆境こそ成長のチャンス!
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