- インタビュー
2024年02月22日
視覚障がい者へ直感的に道順を知らせるデバイス「あしらせ」を提供 - Ashirase
- 株式会社Ashirase
千野 歩 - 代表取締役CEO
2024年2月16日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
6社目はAshiraseです。視覚障がい者の単独歩行を支援するナビゲーションシステム「あしらせ」を開発するスタートアップです。今回は、Ashiraseの代表取締役CEO 千野歩氏にお話を伺いました。
- めぇ〜ちゃん
- 靴に取り付ける振動デバイスにより視覚障がい者の方にとって大事な聴覚などを邪魔せずに誘導するナビゲーションシステムです。
代表取締役CEOの千野氏に伺いました
何をしている会社ですか?
千野:人の豊かさを歩くことから創っていく会社です。現在は視覚障がい者向けの歩行ナビゲーションを開発・販売しております。
特徴は、彼らにとって重要な聴覚などを邪魔しないよう、靴に取り付けた振動デバイスをインターフェースとしています。このデバイスは振動を与えるだけでなく、人の動きなどを捉えるセンシング機能を有しているため、リハビリや高齢福祉など様々な分野に展開を考えております。
「あしらせ」イメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
千野:2018年に妻の祖母が川の横を歩いているところ、滑落して死亡する事故に遭ってしまいました。当時自動運転の技術などをやっていたのですが、外的要因もなく単独で死亡事故が起きたことに、歩くことは概念的にモビリティのような側面があるのかもしれないと感じました。それであればよりテクノロジーで出来ることは多いのではないかと思い創業しました。
これからの目標はありますか?
千野:特に視覚障がい者は新興国に多いため、世界にいる視覚障がい者3億人に対して価値を提供すると共に、持続性の観点からもしっかりとビジネスに発展させることを目標にしています。
また、その一環として、プロダクトの聴覚障がい者や認知症患者への展開、技術を軸にした新規事業にも取り組んでいきたいと考えております。
最後に一言お願いします
千野:我々は歩行センシング、ナビゲーションアルゴリズム、振動インターフェースと他者で有していない技術を多数保有しております。そこから新しい価値創造をご一緒出来たら幸いです。
- めぇ〜ちゃん
- 視覚障がい者の数が、現在国内で約30万人と言われている中で、単独歩行を支援するナビゲーションシステムを提供するAshirase社に注目です。それでは次回もお楽しみに!
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