- インタビュー
2023年10月12日
世界三大映画祭ノミネート作品を輩出するXR映画プロダクション - CinemaLeap
- 株式会社CinemaLeap
大橋哲也 - 代表取締役
2023年9月22日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ6社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
4社目はCinemaLeapです。XR映画作品のプロデュースのほか、様々なパートナー様と一緒にXR・メタバースに関するプロジェクトを推進するスタートアップです。今回は、CinemaLeap代表の大橋哲也氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- CinemaLeapは、XR(VR・AR・MR)技術を使って、映画をはじめとする様々なコンテンツを制作している会社です。まだ珍しい映画系スタートアップです!
代表取締役の大橋氏に伺いました
何をしている会社ですか?
大橋:XR技術を使った映画を制作しています!実はすでに世界のメジャーな国際映画祭では、「XR部門」がスタートしており、世界中にたくさんの作り手が現れています。世界最古の映画祭であるヴェネツィア国際映画祭のXR部門には、なんと年に1,000作品以上の応募があるそうです。
CinemaLeapでもこれまでに7本のXR映画を制作しており、ヴェネツィア国際映画祭やカンヌ国際映画祭をはじめとする様々な映画祭で作品が上映され、世界各国の配信プラットフォームやXR施設でも作品が配信・上映されています。
自分たちでも「Beyond the Frame Festival」というXRに特化した国際映画祭を小田急電鉄さんと一緒に開催しており、今年も10月27日〜29日に新宿のNEUUという施設で開催する予定です。ご興味のある方はぜひ遊びに来てください!
またXR映画を作る過程で培ったストーリー性のあるコンテンツ制作や、XRならではの演出手法をご評価いただいて、様々なパートナー企業・自治体様と一緒に、XR・メタバースに関するプロジェクトやコンテンツ制作を推進しています。
VRアニメーション「Sen」
なぜ会社を立ち上げたのですか?
大橋:私は前職ではショートフィルムフェスティバル&アジアという、ショートフィルムに特化した国際映画祭を運営する会社に勤めていたのですが、VR元年と言われた2016年ごろから、VRでショートフィルムの作り手が現れ始めました。
その頃にいくつかVRの映画作品を体験する機会に恵まれたのですが、作品内の登場人物が実際にそこにいるような感覚に衝撃を受け、これは新しい映画の形の一つになるなと感じ、2019年にCinemaLeapを立ち上げました。
CinemaLeapという社名には、「Cinema=映画」を「Leap=飛び越える」といった意味をこめています。すでに映画が登場してから100年以上の歴史がありますが、その中でも今までの映画の枠を超えるような新しいチャレンジをするクリエイターを応援して、共に飛躍していきたいという気持ちで事業に取り組んでいます。
これからの目標はありますか?
大橋:これからの目標は、まずはXR映画という今までにないジャンルを、特に日本市場のなかでしっかりと定着させていきたいです。すでにグローバル市場ではたくさんのXR映画の作り手が現れ、だんだんと流通のエコシステムも形成されはじめていますが、まだ一家に一台VRデバイスがあるような市場が成熟した状況ではありません。
そこでただ良いものを作り続けてデバイスが普及するのを待つというだけではなく、XR映画をより多くの人に届けるためのチャレンジをしていきたいと考えています。その一つがロケーションでのXR映画の展開で、これから注力をしていく予定です。
みなさんにとって身近な場所で、気軽に世界中のクオリティの高いXR映画を体験できるような未来を作っていきたいと考えています。
最後に一言お願いします
大橋:弊社ではXR映画の作り手を起用しながら、様々なパートナー様と一緒にXR・メタバースに関するプロジェクトを推進しています。KDDI ∞ Laboに参加する皆様の中に、もしXRやメタバースの領域で何かチャレンジしてみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください!プロジェクトの構想段階から、様々なニーズに合わせた柔軟なご提案が可能です。
またXR映画そのものに興味があるという方は、ぜひ10月27日〜29日に新宿のNEUUという施設で開催する、「Beyond the Frame Festival」に足をお運びください。
- めぇ〜ちゃん
- 機材を身に着け、まさに自身がストーリーの一部となる没入体験を得られるXR映画を視聴してみたいですね!それでは次回もお楽しみに!
関連リンク
関連記事
-
スタートアップに会いたい!Vol.88- 三菱商事
2024年11月05日
-
未来の世代に、豊かな食を。 - HarvestX
2024年10月31日