- インタビュー
2022年04月21日
もっとつながれる、もっと輝ける世界を実現する、バーチャルカラオケSNS - アンビリアル
- 株式会社アンビリアル
前原 幸美 - 代表取締役
KDDIは、バーチャルカラオケ配信アプリ「トピア」を運営しているスタートアップ、アンビリアルへ出資したことを公表しました。「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じたもので、出資額や評価額などの詳細は非公開。
今回はアンビリアル代表取締役の前原 幸美氏にお話を伺いました。
代表取締役の前原氏に伺いました
何をしている会社ですか?
前原:弊社はバーチャルカラオケ配信アプリ「トピア」を開発/運営しているエンタメテック領域のスタートアップです。トピアでは、自分だけの3Dアバターをつくって、フェイストラッキングで自在に動かし、アバターのユーザー同士でカラオケや雑談を楽しめます。スマホ × 音楽 × メタバースの領域で、現実とは別の「トピア」という世界に住んでいると思える世界観・コミュニティをつくっています。
ビジネスモデルとしては、ユーザーからユーザーへギフトアイテムを贈ることで、もらったユーザーは収益化ができ、弊社はその手数料をいただくことでマネタイズをしています。ローンチ以来ユーザーも増加し続けており、収益化済みのアクティブユーザーは月間で5,000人を超え、月商も3,000万円規模まで成長できました。
「トピア」イメージ
なぜ会社を立ち上げたのですか?
前原:実は会社を設立したのは2012年でして、10年ほど経っています。起業当初は、だれかから与えられた仕事ではなく、自分の手で新しい価値を生み出したい、その想いの強さだけで走っていました。その考えは今でも変わりませんが、10年間を経たアップデートもあります。
最初の事業はスマホゲーム開発で、これは失敗しました。その後数年ほどは自分ひとりでアプリを開発・運営していました。それから、自分ひとりではスケールする事業を作れないと感じ、仲間を募り、すごく興味のあったVRコンテンツ開発事業を行い、そこからバーチャルカラオケ事業にピボットした経緯になっています。ですので、自分の中では今は4回目の起業だと思って経営しています。
4回の起業で一貫して、自分がワクワクするテクノロジーで、世の中をよりよくしたいという気持ちを持ち続けています。そして今の事業では、現実のコミュニティとは別の世界のコミュニティに居ることができれば、片方で辛いことがあっても、もう片方の世界では楽しく過ごせたり、より自分が輝ける選択肢が生まれます。これを世界中に広めていければ、今までになかった価値を創出できると考えています。
これからの目標はありますか?
前原:世界中を「トピア」の住人にしていき、ミッションである「絆が生まれる世界」をより大きく実現していくことですね。住人と思えるほど、深く長く居続けたくなる世界=コミュニティをつくっていくこと。それから、この価値を日本中、世界中に広めていくことです。
そのための方法として新たに展開していくのは、音楽領域におけるクリエイターのエンパワーメントです。これまで、一般ユーザーが歌うことで仲間やファンができて収益化できる世界を実現してきました。この部分はこれからも強化していきます。今後はそれに加えて、楽曲をつくるクリエイターが「トピア」で自分の楽曲を広めたり収益化できるようにしたり、プロのアーティストが「トピア」からさまざまなSNSを通じて楽曲を広めていけるような新たな価値を生み出していきたいです。
KDDIからの出資を通して期待していることはありますか?
前原:KDDIさんは、XRやメタバースへの取り組みを先進的になさっています。弊社もスマホ上にメタバースの要素となるコミュニティをつくっており、今後さらに進化させていく意志を強く持っているので、KDDIさんとは同志だと思っています。特に弊社が力を入れている音楽・カラオケ領域でのメタバース分野で、共創していきたいと考えております。
最後に一言お願いします
前原:弊社が運営する「トピア」では、音楽・カラオケ領域でのメタバース構築という独自の世界をつくっています。そこでは、大きく3つの価値を提供しています。
- 歌ってつながれる
- 歌って輝ける
- 歌って広められる
このうち、1ではつながるきっかけになるような様々なブランドやIPとの共創、2ではクリエイターやアーティストの発掘や輝ける場所をつくっていく共創、3でクリエイターやアーティストの楽曲を広めていく共創に取り組んでおり、ご一緒できそうな方はぜひご連絡いただけると嬉しいです。