- インタビュー
2022年08月10日
自動運転車両の開発と販売 - TURING
KDDIは、完全自動運転車の開発と販売を行うスタートアップのTURING株式会社へ出資したことを公表しました。「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じたもので、出資額や評価額などの詳細は非公開。
今回はTURING株式会社 共同創業者・取締役CTOの青木 俊介氏にお話を伺いました。
共同創業者・取締役CTOの青木氏に伺いました
何をしている会社ですか?
青木:AIによる完全自動運転システムの開発と自動運転機能付き車両の開発・販売を行なっています。toC(カスタマー向け)に自動運転車両を販売していきます。
共同創業者・取締役CTO 青木俊介氏
なぜ会社を立ち上げたのですか?
青木:日本の基幹産業である自動車産業が大変革期を迎え、米中から数多の新興企業が出てくる中で、彼らに対抗し、世界一のエンジニアリング企業を日本から輩出したかったからです。
今年中に自動運転車が一般公道を走り回っているとは思えませんが、2040年に自動運転車が一般公道を走り回っていないとも思えませんでした。人類の文明が順調に発展していけば運転をAIに任せることも可能だと信じ、起業するに至りました。
またTURINGは優秀なエンジニアに最高の開発環境と社会使命を与える場所でありたいと思っています。
これからの目標はありますか?
青木:We Overtake TESLA.
テスラ社を追い越し、世界一のエンジニアリング企業をつくります。そのために自動運転システムだけではなく、車両の開発と販売も行います。
KDDIからの出資を通して期待していることはありますか?
青木:5G/6Gなど無線通信サービスを提供するKDDIのサービスを通して、自動運転車両の様々な走行データをリアルタイムに収集するシステムを構築していきたいと考えています。
また無線によるOver the Airを用いて遠隔からソフトウェアをアップデートするサービスを提供するなど、より良い車両体験を実現する仕組みを構築していきたいです。
最後に一言お願いします
青木:TURING社は40年ぶりの国産自動車メーカーになるべく日々研究・開発活動を行なっています。
高いAI技術・自動運転技術を持つTURING社と日本の産業を支えてきた日本の大手企業の協業は、国内産業の未来を盛り上げるためにも重要になると信じています。
今後とも様々な方と協業し、新しい製品づくりに向けて走り続けたいと思います。