- インタビュー
2022年11月17日
宇宙環境利用プラットフォーム - ElevationSpace
- 株式会社ElevationSpace
小林 稜平 - 代表取締役CEO
2022年10月21日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ5社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。
2社目はElevationSpaceです。国際宇宙ステーションに代わる宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発するスタートアップです。今回は、ElevationSpace 代表取締役CEOの小林稜平氏に話を聞きました。
- めぇ〜ちゃん
- 『ELS-R』は宇宙での実験や技術実証、製造を高頻度で簡単に行えるプラットフォームです。宇宙に飛ばしたものを地上で回収することが可能です。
代表取締役CEOの小林氏に伺いました
何をしている会社ですか?
小林:私たちElevationSpaceは、宇宙での実験や技術実証・製造を高頻度で簡単に行い、地上で回収可能な無人プラットフォームELS-Rを開発しています。このプラットフォームでは、宇宙での基礎研究から商用化に向けた創薬などの応用研究、バイオ製品や新規材料の製造などの宇宙製造まで幅広い用途に対応しています。
ELS-Rは数百万円から簡単に利用可能です。共同創業者の東北大学 桒原先生の研究室はこれまで15機以上の人工衛星を開発してきた国内トップクラスの実績があり、この技術を使って事業に取り組んでいます。
ELS-R イメージ
なぜ会社を立ち上げたのですか?
小林:実は私自身の専門は建築学でした。建築を学ぶ中で宇宙建築に出会い人生が変わりました。宇宙建築とは軌道上や月面に作られる人が利用する構造物のことで、宇宙ホテルなどが該当します。19歳から宇宙建築に没頭し、日本一位や世界二位もいただきました。
どうすれば宇宙での生活を実現できるのかと考えていた時、桒原先生に出会い会社を立ち上げました。私たちElevationSpaceが目指しているのは単なる小型衛星の開発ではなく、将来人が宇宙へ進出し暮らせる世界を創ることです。そのためには衛星が宇宙から地球に戻ってくる技術が重要であり、今の事業に取り組んでいます。
これからの目標はありますか?
小林:まずは2023年末の打上げに向けて最初の人工衛星を開発しています。200kg級の人口衛星で宇宙から地球に帰還する大気圏再突入技術の実証を行うのが目的です。実証後は2026年から本格的なサービス化を目指します。サービス機は1t級の人工衛星で、200kgのユーザーの実験物を搭載可能です。年に6回程度の打ち上げと衛星の再利用を目指しており、より安く高頻度で気軽に宇宙を利用できる世界を目指しています。
最後に一言お願いします
小林:私たちのサービスは宇宙に関わっている企業だけでなく、新たに宇宙業界に参入したい企業の窓口にもなれるサービスです。これから人類が宇宙へ出ていくためには、異分野企業の宇宙参入は必須でありぜひ気軽にご相談ください。
- めぇ〜ちゃん
-
宇宙で暮らす世界、とてもワクワクしますね!
それでは次回もお楽しみに!
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