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2021年09月13日
KDDIがSpaceX開発の衛星通信と提携、全国で低遅延高速通信を実現へ
KDDIは、高速・低遅延の衛星ブロードバンドインターネットを提供する「Starlink」をau基地局のバックホール回線に利用する契約を締結した。Space Exploration Technologies Corp.(“SpaceX” 本社: 米国カリフォルニア州、CEO: イーロン・マスク) が開発した「Starlink」と提携することで、これまでサービス提供が困難とされていた山間部や島しょ地域、災害対策においてもauの高速通信を体験できる。2022年をめどに、まず全国約1,200カ所から順次導入を開始する。
SpaceXの衛星ブロードバンド「Starlink」とKDDIが業務提携
「Starlink」の通信衛星は、高度約550kmの低軌道上に配置されており、従来の静止軌道衛星に比べて地表からの距離が65分の1程度と大きく近づくため、大幅な低遅延と高速伝送を実現している。光ファイバーに接続された通常のau基地局に加え、「Starlink」をバックホール回線としたau基地局を導入しエリアを補完することで、日本中どこでもauの高速通信をお客さまに届けることが可能となる。
「Starlink」は、既に10万人以上のユーザーに初期のベータ版サービスを提供しており、世界における人口の多い地域をほぼカバーするように拡大を続けている。来年には全国約1200か所で順次導入を予定している。本取組により、災害時や基地局の敷設が困難な地域でも低遅延・100Mbps以上のデータ通信が実現する。
KDDIは、総務省より実験試験局免許の交付を受け、「Starlink」の通信衛星と地上のインターネット網を接続するゲートウェイ局 (地上局) をKDDI山口衛星通信所に構築した。現在、品質と性能を評価するため、両社共同による一連の技術検証を行っている。