- インタビュー
2021年06月02日
スタートアップに会いたい!Vol.8- 第一三共ヘルスケア
- 第一三共ヘルスケア株式会社
松尾 健 - 経営企画部 事業開発リーダー
連載「スタートアップに会いたい!」では、KDDI ∞ Laboにパートナーとして参画する大企業80社以上が、スタートアップと共に取り組んでいきたい課題や、スタートアップへ提供できる多様なアセットについて解説するコーナーです。大企業全社の課題・アセットは「MUGENLABO支援プログラム 2023」からご確認いただけます。
大成建設に続く第8回目は第一三共ヘルスケアです。第一三共ヘルスケアの課題解決に挑戦したいスタートアップの皆様は、ぜひKDDI ∞ Labo事務局までご一報ください!
松尾氏に伺いました
何をしている会社ですか?
松尾:当社はOTC医薬品(ロキソニンS、ルル、ガスター10など)、機能性スキンケア(ミノン、トランシーノなど)、オーラルケア(クリーンデンタル、ブレスラボなど)、機能性表示食品(リゲインなど)を中心とする幅広い商品群を展開しています。
チャネルとしては国内のドラッグストア・薬局などでの販売を中心に、通販事業は2015年に子会社化した株式会社アイムにて展開しています。また2012年以降、一部のブランドは東アジア・ASEANを中心に海外でも展開しています。
中長期的には、既存のセルフケア(自分自身で健康を守り対処すること)の一層の推進に加え、デジタル技術の活用や新たな販売方法・チャネルの開拓などを通じて、周辺領域における商品・サービスを含む新たな価値創造を目指したいと考えています。
これまでのオープンイノベーションの取り組み事例は?
松尾:これまでオープンイノベーションを通じて具体的に製品化に至った事例は、残念ながらありません。KDDI∞Laboでのスタートアップのみなさまとの連携を通じて、ぜひ新たな商品・サービスを生み出したいと考えています。
御社の課題は何ですか?スタートアップのみなさまへ求めていることは何ですか?
松尾:以下の通り主に3点あります。
- ICT、AI等の活用によって、未病・予防領域へ参入するためのプラットフォーム構築
- 通販と店頭販売の顧客を相互に誘導するための導線の創出
- ヘルスケア製品の製造・流通・消費を通じたサステナブル社会実現への貢献
特にセルフケアの推進においては症状への対処だけではなく、未病・予防の段階からアプローチすることも重要だと考えています。ですので、商品だけではなくサービスも含めて新たな価値の創出を目指しています。
また、商流の全ての段階においてESG経営を徹底し、ヘルスケア企業として求められる役割を十分に果たしたいと考えています。
スタートアップへ御社から提供できるアセットはありますか?
松尾:一緒に課題に取り組んでいただけるスタートアップには、以下の様なご支援ができると考えています。
- 第一三共ヘルスケアグループが保有するスキンケア商品・健康食品の通販関連ノウハウや、インフラ等を活用したマーケティング支援
- 幅広い剤型における製剤研究(固形製剤、半固形製剤、液剤等)や開発ノウハウの提供
- トラネキサム酸、DADA(ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン)、ベンフォチアミンなど第一三共グループオリジナル成分を活用した事業共創機会
第一三共ヘルスケアの販売商品一部
最後に一言お願いします
松尾:当社は新薬系4社の統合により2006年に生まれた比較的若いOTC医薬品メーカーです。4社が保有していたブランドを選択と集中の中で成長させてきましたが、今後の日本のOTC医薬品市場の将来を考えると、モノを作って消費者に買っていただく、という従来のやり方とは異なる、全く新しいビジネスモデルが必要になると考えていますので、是非スタートアップの皆様と力を合わせて、新たな価値の創造を目指したいと考えています。
第一三共ヘルスケアと面会・提案したい!というスタートアップの皆様はメールにてご連絡ください。メールはこちら
メールには以下情報を記載の上、ご連絡ください。
事務局から折り返し連絡いたします。
<送付先>kddilabo-info@kddi.com
・企業情報(会社名/URL/会社概要資料)
・連絡先情報(氏名/役職/メールアドレス)
・面会/提案希望先(大企業名/提案概要)※複数可
関連リンク
関連記事
-
スタートアップに会いたい!Vol.87- いよぎんホールディングス
2024年10月02日
-
スタートアップに会いたい!Vol.86- 大広
2024年09月30日
インタビューの記事
-
気鋭のスタートアップmovが考える「口コミ」の未来とは!
2024年10月03日
-
スタートアップに会いたい!Vol.87- いよぎんホールディングス
2024年10月02日