- インタビュー
2025年02月10日
最新テクノロジーを用いて革新的な医療ソリューションを提供 - mediVR

- 株式会社mediVR
原 正彦 - 代表取締役社長
2025年2月5日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ5社が大企業に向けてピッチを行いました。登壇されたスタートアップにMUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんがインタビューをしたので皆様にお届けいたします。
3社目はmediVRです。仮想空間上の狙った位置に手を伸ばす動作(リーチング)を繰り返すことで、姿勢バランスや認知処理機能を鍛えるVRリハビリテーション医療機器「mediVRカグラ」の開発をするスタートアップです。今回は、mediVRの代表取締役社長 原 正彦氏にお話を伺いました。
めぇ〜ちゃん
- 最新テクノロジーを用いて革新的な次世代医療を実現します。
代表取締役社長の原氏に伺いました
何をしている会社ですか?
原:mediVRは仮想現実(VR)技術を活用した「体性認知協調療法」により、脳卒中や神経疾患などの難治疾患を克服するための医療機器、mediVRカグラの製造販売を行う会社です。
サービスイメージ
なぜこの会社を立ち上げたのですか?
原:わたしが循環器内科医として働く中で、現在の医学では治療困難な疾患に対する仮想現実(VR)技術を用いた一次運動野への治療アプローチを思いつき、産学連携活動の一環で2016年に大阪大学発ベンチャーとして株式会社mediVRを設立しました。
私は元々アカデミアの世界で日本の医療の素晴らしさを世界に向けて発信する活動に尽力しておりましたが、米国心臓協会(AHA)や米国心臓病学会(ACC)、International Heart Journalから数々の賞を受賞する中で、欧米のトップレベルの研究者達が産学連携によって、直接患者さんに新しい医療を提供しているということを知り、自分もやってみたいと思ったこともきっかけの一つです。機器の開発に際して患者さんでのデータ取り等を行う中で、治療効果に感銘を受けたり企業理念に賛同してくれる仲間が共同創業者となってくれました。
これからの目標はありますか?
原:「mediVRカグラ」は、リハビリテーション領域における新たな標準を創出するデジタル医療機器です。患者はVR空間で特定の運動課題に取り組むことで、神経回路を再構築可能であり、対象疾患によらず高い治療効果を発揮する特徴から体性認知協調療法(Somato-Cognitive Coordination Therapy, SCCT)は「脳再プログラミング療法」とも呼ばれています。
当社のビジョンは、最新のテクノロジーを活用してこれまで治療が困難であった病気を克服することであり、「テクノロジーによって人類の進化を牽引したい」と考えております。これまでデジタル治療機器は、薬や手術といった既存の治療効果を超える成果を出すことができませんでした。SCCTは世界で初めて、既存治療を超える成果を出しているデジタル治療です。
まずは治験によって日本での保険収載を取得し、国民が等しく治療を享受できる世の中をつくりたいです。そして、日本初の技術で世界中の医療アクセスの平等性を高めることを目標としています。近い将来、神経難病は自宅でVRを使って人工知能介助下に自分で治療する時代が来るかもしれません。
最後に一言お願いします
原:弊社サービスは医療機関から、民間の自費リハビリテーションサービス、老人ホームか介護事業所、発達支援施設や学校に至るまで幅広く導入が進んでいます。取組みにご賛同いただけるようであれば、是非協業に向けてご連絡をいただければ幸いです。
めぇ〜ちゃん
- 姿勢バランスや認知処理機能を鍛えるVRリハビリテーション医療機器「mediVRカグラ」に注目です!それでは次回もお楽しみに!
https://www.medivr.jp/
仮想空間上の狙った位置に手を伸ばす動作(リーチング)を繰り返すことで、姿勢バランスや認知処理機能を鍛えるVRリハビリテーション医療機器「mediVRカグラ」の開発